「今日の商品」と「明日の商品」

ある経営勉強会で「私の職業観」というテーマが出ました。
例によって、このブログを通して考えてみたいと思います。

職業というのは他者への奉仕の一形態に違いありません。
ならば「縁あって出会った人々を、どうやったら幸せにできるか」を考える自分でありたいと思うのです。
働く仲間であれ、お客様であれ、家族であれ、縁あって出会った人々なのだから、そういった人たちを幸せにしたいと思うのは、むしろごく自然な感情ではないでしょうか。
「世界平和のためにどう働くか?」などは自分の能力を超えた課題ですが、まわりの人たちを幸せにしていくというのは、そんなに難しい話でもないと思うのです。

私自身もぜひとも繁栄したいと思っているのですが、まわりの人たちにも共に繁栄していってもらいたいわけです。
「お客様第一主義」を掲げる時、その「お客様」のところを選ばないと、スタッフがヘトヘトになるリスクがあります。
しかし「縁ある人々への奉仕」であるならば、何ら負担も感じずにやっていけると思うのです。

当社の「今日の商品(業務)」は「賃貸管理」と「売買仲介」と「コインパーキング」です。
それぞれの業務を常に改善していく努力は当然やっていくつもりですが、「明日の商品」の開発にも手をつけていかなければ、次への発展は期待できません。

「今日の商品」にしろ「明日の商品」にしろ、無借金経営を貫いていこうと思います。
会社は無借金であれば、そうそう潰れるものではありません。
上場会社でもたまに倒産することがありますが、原因はやっぱり過剰借入れなのです。

当社はあと30年で創業100年になるのですが、それを目標に経営していきたいと考えています。
私自身も「バリバリの現役」で、その年を迎えたいと願っています。
そのためには経営上の慎重さが極めて大切になってくると思うのです。

無借金経営のほかに目指したいのが「脱・労働集約型業務」。
少ないスタッフでいかに効率的に業務を進めていくかを常に工夫していこうと考えています。
ロボット(機械)でできるものはロボットで、またアウトソーシングできるものは極力アウトソーシングしていくつもりです。

さまざまな可能性を考えながら「明日の商品」を練っていくと、結局「デグチ・メソッド」を開発していこうという結論に達しました。
デグチ・メソッドは「多読」、「語学」、「投資」、「健康」の4つの柱から成り立っています。
「デグチ・メソッド」を開発して、それをどういう風に収益化していくかは、まだ見えていませんが、今はその中身のところを徹底的に磨いていきたいと考えているのです。