デグチ・メソッド 読書の部

デグチ・メソッドのことを書きながら考えていきたいと思います。
こうして何度も書いているうちにイメージが固まってくることに気がつきました。

デグチ・メソッドでまず最初に登場するのが「多読」。
「多読」のためには、速読は有力な武器ではあるのですが、「飛ばし読み」といった手段も大切だと思うのです。
雑誌を端から端まで読む人はいないと思います。
自分が興味ある記事だけを拾い読みし、あとは読まないで捨てるはずです。
そういった割り切り方が読書にも必要ではないかと思うのです。

内容の乏しい詰まらない本を最初から最後まで読むのは時間のムダです。
自分にとって有益なところだけをサッと読んでいく技術を駆使すべきだと思うのです。
必要なところと、そうでないところとの区分は、本をたくさん読んでいるうちに次第に分かってきます。

私は自分と相性のいい著者の本はすべて読むのですが、同じ著者の場合「言いたいこと」が自ずと分かってきます。
そうするともっと読むのが早くなるわけです。
「この人の本は全部読む」といった著者が、私の場合、多分40人ぐらいいると思うのですが、これは自分の知的生活における宝です。
何人そういった著者を持っているかで、人生の濃さが決まってくるのではないかとも感じるのです。

毎月本を100冊ぐらい読んでいる時期が長く続き、これが自分の限界だと思っていました。
世の中には“とんでもない”読書家がいるということを、それこそ本を読んで知っていたので、月100冊程度で天狗になることは全くありませんでした。

ある時ふと「月120冊ぐらい読めるのではないだろうか」と思ったことがあり、ためしにトライしてみると読めるのです。
年1,000冊を読破し出したころから、明らかに自分の意識が一段高いところに上がったような気がしました。
先日、ある読書家の本を読んでいると「年1,000冊読んだころから新しいステージにワープした感覚があった」と書いてあり、わが意を得た感じでした。

「年1,000冊でそうなのだから、年2,000冊ならどうなるだろう?」という気持ちが最近湧いてきました。
ということで、ちょっとその世界を覗いてみたいと思うのです。
年2,000冊ということは月167冊。
まだ達成してはおりません。