アジアへの旅始め

今回の一泊二日の上海への旅では、いろんなことが分かりました。
まずは中国の運転マナーの悪さ。
車は歩行者のことなどお構いなく「我れ勝ち」にと突っ込んできます。
またクラクションをブウブウ鳴らすさまは、とても民度が高いとは思えません。
この数年、急激に自動車の数が増えたにもかかわらず、運転マナーが追い付いていないのです。
元々が行列すら作れない国民性なので、そこに交通ルールをと言っても、なかなか守れないのだと思います。

上海には大きな河が流れており、ホテルの窓から眺めている分にはとても雰囲気がいいのですが、近づいてみると河の水はまさに泥色。
魚などはけっして住めるものではないと確信しました。
水本来の色は透明。
従って透明なほど「きれいな水」と言えるわけですが、ここ上海の河の水は透明感ゼロ。
上海ガニが汚染されていて、日本への輸入が出来なくなったと聞いたことがあるのですが、さもありなんと、河を見て納得しました。

恐ろしいのは、このような基本的なことがキチンとできないまま、中国が経済大国や軍事大国になることです。
アメリカも時々傲慢なことをするのですが、それでも「アメリカン・ドリーム」や「フェアの精神」や「真のキリスト教に基づくボランティア活動」など、世界が認める価値観があります。
中国の場合は、国も国民も「自分さえよければ」が行動原理のように見えるのです。

7年前に上海に行った時は、やはり超高層ビル群に驚いたものですが、街自体はもっとゆったりと楽しく見学できたような気がするのです。
今回は街を歩いていても、何かストレスを感じました。
香港でも感じないストレス。
ましてやヨーロッパの街を歩く時とは雲泥の差。
ただ、かつて日本が公害に苦しんだように、経済発展の過程では、こういったアンバランスな状態が出てくるのかもしれません。

今回は1泊2日の旅だったのですが、そう慌(あわただ)しいという気はしませんでした。
ましてや2泊3日もあれば、前後の日は移動に使うとしても、中の一日が丸々使えるわけです。
移動の間は大好きな読書ができます。
従ってかなり有効な時間の使い方が出来るように思います。
ただし今回のような短い旅でも、仕事や勉強が出来なかった分を取り戻すのに「あっぷあっぷ」でした。
仕事は後回しにするわけにはいかないので、勉強の方にシワ寄せが来ております。

大きなスーツケースは持たないで、手で引けるキャリーバック。
客室に持ち込めば、降りた時に荷物を待たなくてすみます。
いいレストランにも行きたいので、カジュアルな服装ではなくブレザー着用。
キャリーバッグの中には十冊程度の本とパソコン。
どうやら自分なりの「アジア行き旅行パターン」が出来てきました。