世界経済のシナリオ

1990年頃から、あれだけ好調だった日本経済が影をひそめ「失われた10年」と呼ばれる下で四苦八苦してきました。
私の友人などは「失われた10年」などではなく「よく頑張った10年と呼ぼう」と言っていますが、同感です。
アメリカの嫉妬を回避するため、意図された10年だったという人もいるのですが、そんな気もするのです。
この場合、意図したのは人智を離れた「大宇宙(天と呼んでも、神と呼んでもいいのですが)」。

不動産を中心としたアメリカのバブルに私は警告を発しし続けていました(私が警告しても誰も聞かない)。
ついに私の預言が的中し、アメリカのバブルは崩壊。
でも10年間も予言し続けていたわけで、こういうのは予言が当たったとは言えないような気もいたします。

サブプライムなんて、ほとんど詐欺のような商品。
唯一、不動産価格が上がり続けている場合のみ通用する仕組みで、それを証券化して投資商品に組み入れるから、ますます訳が分からなくなり被害増大。
本当はアメリカ国内だけの問題なのに、世界中の金融がガタガタになりました。
日本は「あつものに懲りて」が功を奏し、サブプライムが致命傷とはならずにすみました。

致命傷どころか、リーマンの投資部門を野村ホールディングスが買収。
三菱UFJもモルガンに投資。
9,000億円という気が遠くなる金額です。
三井住友もたぶんゴールドマンサックスに投資。
気がつかないうちに、いつの間にか日本の金融会社が復活しているではありませんか。
それも反感を持たれない、救援隊としての立場で。
大宇宙が今後どういうシナリオを書いているのかに、とても興味がそそがれます。