還暦後は自由自在

今年は何と言っても還暦になるという楽しみがあります。
還暦になったら、今までの常識にとらわれずに仕事をしていこうと思っています。
今まで散々働いてきたのだから、もう「好きな仕事」だけに取り組んでいきたいと思うのです。
と言っても、けっして楽をしたいと思っているわけではありません。
イメージとしては「伊能忠敬(いのうただたか)」。
勤勉に好きな仕事に打ち込み、大きな仕事を成し遂げました。

私は不動産業界に身を置いているのですが、業界では出来るだけ教養を表に出さないように気をつけてきました。
半分冗談なのですが、それでも隠し切れない教養が漏れ出てしまうことがあり、その分は仕方がないということにしていました。
ところが最近は教養を隠すこと自体が面倒くさくなってきたのです。

22歳で大学を卒業して、大手の不動産会社に就職しました。
28歳で不動産会社を経営し出したのですが、それからでも30年以上経っています。
不動産一筋で、ほかの業界のことは知りません。
今の不動産業界でも、昭和末期のバブルの時代を現役で過ごした人は少なくなってきたと思うのですが、私自身は30代の前半でバブルをモロに体験しています。
バブルが起こっていく過程も知っているし、まるで津波のようなバブル崩壊も体験しています。

バブルは独特な雰囲気を持っています。
世の人々の気持ちの高まりをビンビン感じます。
免疫なしに初めてバブルに接して「ハイ状態」にならない方が不思議かもしれません。
あれだけ優秀な人たちが働いていた銀行や証券会社がいっぱい潰れました。
思いっきり昔の話ですが、あのニュートンですらバブルでの投資に大失敗していたそうです。

バブル崩壊に散々苦労したので、今度バブル及びその崩壊が来ても大丈夫だと思います。
また「失われた20年」も体験してきているので、今後の欧州経済がどういう道筋を踏んでいくかも大体読めます。
アメリカの不動産バブルの崩壊も見事に当てたのですが、私が「崩壊するぞ」と言ってから10年後も経って崩壊しました。
10年もタイムラグがあると「当てた」とはちょっと言い難いので、あまり自慢してはおりません。

中国経済も「中国はバブルになるかどうか?」などとマスコミで言われている頃に「実はバブルはもう崩壊しつつある」と見通していました(ブログにも書いています)。
大連空港の近くで、ムチャクチャ大規模なマンション群の建築を目にしたり、成都で夜、明かりがほとんどついていない超大型分譲マンションを見たりして、中国のバブル崩壊は確信に変わりました。
経済の崩壊だけでなく、2015年ぐらいに国家自体も分裂するのではないかと予測しています。
さてこの予測が当たるのかどうか?
2年後のブログにどう書いているのか楽しみです。