久しぶりにヨーロッパへ帰ったツァイトラー先生いわく「ヨーロッパは景気がいい」。
道理でユーロも高いはずです。
チェコの有名な温泉地であるカルスバート(Karlsbad)へも旅行に行かれたそうですが、そのあたりの高級住宅は金持ちのロシア人が買っているそうです。
石油成金か?
ただしロシア成金はマナーが悪く、現地ではちょっと顰蹙(ひんしゅく)気味のよう。
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チェコの温泉地での案内看板にはチェコ語、ロシア語、ドイツ語が書かれ、英語はないそうです。
確かにヨーロッパの地方都市へ行くと、英語は通じにくい。
英語は世界共通語というよりも、単にイギリスの言葉といった感じで取り扱われています。
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ツァイトラー先生も仰っていましたが、ドイツ語はヨーロッパではかなり有効。
少なくともフランス語やイタリア語よりもずっとよく使われているとのことです。
以前にスペインのバルセロナの有名なレストランに入った時(ちなみにムチャクチャおいしかった)、ウェイターに英語で注文しても通じなかったのに、ドイツ語だとあっさり通じた経験があります。
ドイツ人がたくさん遊びに行っているからかもしれません。
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ハンガリーのブダペストでは、5分の4の人たちがドイツ語を話せたように思いました。
「オーストリア・ハンガリー二重帝国」の名残(なごり)でしょうか。
同じようにプラハでもドイツ語が通じるかと思ったら、そうでもありませんでした。
プラハ出身のカフカは、ハプスブルグ家が作ったエリート学校に通っていて、小説はドイツ語で書いています。
チェコもハプスブルグ家の支配下にあったのですが、ハンガリーは対等合併、チェコは吸収合併といった違いが影響しているのかもしれません。
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ドイツでの乳製品は30パーセント値上がりしたそうです。
なぜかと言うと、ドイツのバターやチーズを中国が買っているから。
意外なところに意外な影響が出ていることに驚きました。
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ドイツではベルリンよりも、ミュンヘンなどの南ドイツの方が経済的な状態がいいようです。
ベルリンの地価よりもミュンヘンの方がずっと高い。
確かに旅行するとミュンヘンの方が雰囲気はいいように感じます。