マックス・ヴェーバー(ドイツ語読み)の『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という有名な本があります。
「アダムとイブが神との約束を破ってリンゴを食べ、それ以来、人間は働かなくてはいけなくなった」という話が旧約聖書にあります。
要は、労働は「罰」として神から与えられたものだったのです。
むしろ貴族のように働かない者が尊いといった考えが、そこから導き出されます。
そういった考え方が根底にあると、誰も本気で働かず、世の中が停滞します。
それに対しプロテスタンティズムでは「仕事は神から与えられた天職であり、仕事こそ神への道」といった考え方があり、これにより経済はどんどん発展していきました。
誰かから命じられた仕事や労働は面白くないかもしれないけれど、本来の仕事自体はとても面白いものだと私は思います。
「仕事が面白ければ、この世は天国。そうでなければ、この世は地獄」だと思うのです。
勉強一つとっても、何かの試験のためにする勉強は苦痛ですが、自分がやりたいと思ってする勉強は相当面白いのです。
私はこの年になって勉強の面白さに目覚めました。
先日、一心不乱に靴を磨いていたら、ふと「この作業は大宇宙につながっている」といったインスピレーションのようなものを感じました。
一生懸命にやっている仕事や作業は、どうやら大宇宙とつながっているようで、大宇宙との調和(一体化)があります。
仕事や作業を楽しんでいるだけなのに、大宇宙から勝手に充実感や達成感、はては見返りのお金までが配給されるようなのです。