夢がかなう魔法のやり方

願いが次々と叶(かな)う魔法の方法を発見しました。
これさえやっていけば、かなりの確率で夢が実現するという「超極秘」手法であります。
呪文を唱えるわけではありません。
加持祈祷の類でもありません。
もったいぶらずに言うと答は「一生懸命働くこと」。
「なんだあ」と思われるかもしれませんが、冗談抜きに我ながらスゴイ発見だと思うのです。

高度成長時代の日本は今から思えば幸せ社会で、どの職場でもみんなが一生懸命働いていました。
「モーレツ」という言葉が流行りましたが、そこには肯定的で自信に満ちたニュアンスが含まれていました。
年率15%の成長を実際にやってきたわけで、今の中国の8%成長など目じゃなかったわけです。
今の日本の経済的かつ心理的な苦境は、結局は日本人が働かなくなったことから来ているのではないでしょうか。

仕事の質や内容が昔と変わったことは確かです。
従って「休みを減らせ」などと言っているわけではありません。
しかし少なくとも働き盛りの男にとっては、仕事を人生のコアとして捉(とら)えるべきだと思うのです。
長い間観察してきて感じるのですが、仕事ができない男は本当に魅力がないのです。

私は神道が心に一番ピタッと来るのですが、キリスト教ベネディクト派のように「祈り、そして働く」を指針としたいと思うのです。
ベネディクト派は修道院での活動が中心なので「清貧」がその徳目の中に含まれていますが、私は「清富」を目指そうと思っています。
神の本質は繁栄であり、けっして衰退ではありません。
しからば信仰を持った者こそ繁栄していくべきだと思うのです。
あの世では天国へ行けたとしても、この世では「生活はガタガタ」では面白くないではありませんか。

この世とあの世を貫く幸せこそ求めるべきであって、この世でも神の繁栄を具現化させていく方向へ向かうべきなのです。
「働くこと」と「祈ること」はそのための武器でもあります。
不安や不満があるなら、まずは一生懸命働いてみること。
それが幸せをつかむ一番手っ取り早い方法だし、またそれ以上にいい方法があるとも思えないのです。