上念司さんによると、中国は「日本の1990年代のバブル崩壊過程」を忠実に再現しているとのこと。
日本の株価のピークだった1989年が中国の2015年、そして1991年の不動産バブル崩壊が、中国では2022年というわけです。
中国は政府自体が教育産業を壊滅させ、IT産業の成長を阻(はば)むという、経済に対しヒドイことも行っています。
一方、国際政治の観点から見ると、今の中国は1930年代の日本そのものとのこと。
台湾への武力侵攻を公言し、国際世論から孤立してます。
日本は満州事変の成功体験から支那事変を起こし泥沼に引き込まれました。
同じことはいまロシアがやっていて、クリミア併合の成功体験からのウクライナ侵略。そして泥沼化。
ロシアのクリミア侵略が2014年でウクライナ全面侵攻がその8年後の2022年と、よく似ているのです。
では中国にとっての「満州事変」は、2019年の香港弾圧平定ではないかと。
国際社会の声を無視して、うまく成功しました。
この香港での成功体験が台湾進攻の野心へとつながっています。
軍の中で慎重論を唱えると、その将校は間違いなく解任されます。
要は中国国内には侵攻を止める勢力がないということなのです。