本を持って旅に出よう 台湾編その2

「晴れ男」を自負している私は、旅先で雨に降られるなんてことは滅多にないのですが、珍しく今日は雨。
でも故宮博物院の見学を予定しているので、ノープロブレム。
さっそくタクシーで向かいました。
10年以上前に来た時と比べると、タクシーの運転が随分ていねいになっています。
10年前は、どのタクシーに乗っても、相当荒っぽかったのです。
また街を走るバイクの数もかなり減ったように思います。

故宮博物院
ヨーロッパでこのクラスのミュージアム(博物館・美術館)に入ろうとすると、切符を買うだけで、まず1時間並ぶことを覚悟しなければなりません。
でもほとんど並ぶことなしに買えました。
ヨーロッパではミュージアムは当然ながら白人が多いのですが、ここ故宮では圧倒的にアジア人。
まわりからは中国語や日本語や韓国語、そしてたまに英語が、入り混じって聞こえてきます。

中国の歴史はなかなか覚えられません。
順番で行くと「夏」・「商」・「周」・「秦」・「漢」・「三国」・「晉」・「南北朝」・「隋」・「唐」・「五大十国」・「宋」・「元」・「明」・「清」・そして現在となります。
いま大陸の「中華人民共和国」は漢民族が支配していますが、その前の「清」は満州族が支配していました。
「清」の前の「明」は漢民族
その前の「元」は蒙古族が支配。
この5つぐらいの政権の間、異民族支配が2つも入っているのです。

北京の故宮の広大さに中国の皇帝の権力の凄さを感じたのですが、ここ台湾の故宮博物院の宝物や文化財を見ると、やっぱりスゴイのひとこと。
北京の紫禁城にあったこれらの財宝を、蒋介石軍が軍艦で台湾に持ち込んだのだそうです。
その数と言い、レベルの高さと言い、中国の皇帝はちょっとスケールが違います。