たかが本、されど本

「せっかくこの世に生まれてきたのだから、1冊でも多く本を読み、静かに朽ちていこう」という(ちょっと大袈裟に言えば)人生観や死生観を持ってから、すべてがうまく回転しだしました。

 

本を買うにはお金が要りますが、まあ言えばそれだけで、ムリなところは何もないわけです。

 

本を読まなくても大成功する人は少なくありません。

 

ただし大成功を持続させるのは難しく、本を読んでいると失敗が少なくなる効用はあるかもしれません。

 

世の中を観察していると、本を「ある程度」読んでいる人は案外少ないような気がします。

 

ITビジネスで成功を収めた人が本の中で「自分はビジネス書を年間100冊読んでいる」と“やや”自慢げに書いていたのですが、嫌味でも何でもなく100冊程度でも立派に事業を大きくさせていくことができることを知りました。

 

また美容院の数を日本でベスト3ぐらいまでに発展させた人(ちなみに年収は4億円)が「自分は美容師の中では一番本を読んできた人間だ」とCDで述べていました。

 

その数は40年間で1,000冊だそうです。

 

ということは年間25冊。月で言うと約2冊になります。

 

これまた嫌味では全くないのですが、月にたった2冊で(美容師の中では)日本一の読書家になるわけで、美容業界自体が本とは無縁の世界なのかもしれません。

 

確かに本をよく読んでいる美容師さんに会った例(ためし)がありません。

 

つまり本を読まなくてもビジネスを成功させることができるということで、逆に言えば、本にそういったことを期待すべきではないとも言えます。

 

「本が読みたいから本を読む」でいいのではないかと思うのです。

 

しかしながら私自身は「人生で大切なことは、すべて本から学んだ」と断言できるし、人にも読書を心から奨めたいと思っています。

 

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