トレ ビアン ル フランセ

ローマ帝国がヨーロッパ各地に軍を派遣し、それぞれの地で留(とど)まった人たちが話していたラテン語が、現地で独自の変化をしていき、それがその後フランス語やイタリア語やルーマニア語になったという話を読んだことがあります(まだ本格的には裏付けは取っていません)。

フランス語に達者な人がイタリアやルーマニアの映画を観ると、何となく意味が分かるという話は本人から聞いたことがあります。

私は4カ国語を勉強していますが、その中でもフランス語は抜群に難しいのです。

私の中でのフランス語は、1年あとに始めた中国語にアッという間に抜かされてしまいました。

しかしながら、いま習っているフランス語の先生とは相性がいいというのもあり、フランス語は「下手だけど大好き」状態です。

前にも書いたのですが、フランス語は「チャーミングなワガママ娘」といった感じがします。

勝手気ままさに振り回されながらも、魅力があるので離れられないといったところでしょうか。

テキストを予習する時、ノートにフランス語の文章を書きうつし、カタカナで発音も記入していっています。

そうしないと本番のレッスンではついて行けないのです。

賃貸マンションなどでよく「ラフォーレ(森)」や「ボヌール(幸福)」や「ソレイユ(太陽)」などといったフランス語の名前が付けられています。

これらの意味が全部わかるようになったのは、フランス語学習の大きな余禄でした。

「不動産」のことを英語で「リアル・エステイト」と言いますが、この「リアル」は「真実の」という意味ではなく、ラテン語の「王様」から来ているようなのです。

従って「リアル・エステイト」は「真実の資産」ではなく、「王様の資産」がどうやら本来の意味のようです。

これもフランス語を学んだからこそ分かったことです。