キレイなコインパーキングは街の味方

古いアパートや賃貸マンションなどで、外装が汚れきったままで、また雑草が生え放題のところがあります。
オーナーのやる気のなさが表れているようです。
そうすると段々と入居者が離れていきます。
また残った入居者も周囲をキレイにしようとは決してしません。

こういった物件が多いと、街はやがて荒(すさ)んでいきます。
荒んだ環境に住んでいると、そこに住む人たちの心も荒んでくるのです。
するとますます住環境が乱れ、悪循環が始まります。

今は個人投資家ブームですが、個人投資家は利回りの計算ばかりして、街に貢献しようといった気持ちは“ほとんど”ゼロに近いのではないかと感じます。
賃貸住宅やテナント物件のオーナーは「いかに入居者が快適に住めるか」や「いかにテナントが繁栄するか」だけに意識を集中しても罰は当たらないと思うのです。

サラリーマン投資家の本を読んでいても、莫大な借金をして、大量の賃貸物件を保有することが、何だかエライような錯覚に陥っているのではないかと感じることがあります。
借金は怖いのです。
自己資金の範囲で投資している間はほとんど問題がないし、あるいは購入価格のうち例え半分でも自己資金で賄(まかな)っていたら、破たんへの危険率はかなり低くなると思います。

収益不動産は戦場のような「切った張った」の世界ではなく、牧場で牛を育てていくような世界だと思うのです。
愛情を持って不動産を育てていくべきです。
自分が所有する収益不動産の掃除を自らの手で行うと、本当に世話して育てている感じになります。
私はコインパーキングの掃除をして回っていますが、掃除が終わったあと、きれいになったコインパーキングが喜んでいるのがわかります。

そうすると掃除をした自分もうれしいし、またキレイなコインパーキングを使うユーザーも当然気持ちがいいわけです。
手入れが行き届き、整然としたコインパーキングは街の雰囲気も変えていきます。
そのコインパーキングから良い波動が生みだされ、それがまわりにも広がっていきます。