商品ごとのエリアを決める

インカムゲインは、時間を味方にすることが成功のコツです。
長い時間をかけて少しずつ収益不動産を増やしていく、あるいは強くしていくことが大切だと思うのです。
ある女性マンションオーナーは、自分が所有している賃貸マンションに毎年何らかの手をかけるのです。
そのマンション自体が年々進化している(良くなっている)のです。
「ほったらかし」では決してないわけです。

不動産と自分との相性というのはゼッタイあります。
相性を無視しての投資はあり得ません。
投資エリアだって相性なのです。
どこのエリアの不動産が自分の気持ちにピッタリ来るのかは極めて大切。
東京なのか、地方中核都市なのか、単なる地方都市なのか、郊外なのか、海外なのか、それとも地元なのか…。

リートも不動産投資の一形態であることは間違いがないのですが、リート会社それぞれに得意分野を持っています。
都心のオフィスビルに特化していたり、居住用マンションのみを扱っていたり、あるいはホテルや物流倉庫を得意にしているところもあります。
あるいは福岡などの地域に特化したリートもあります。

20年ほど前、ニューヨークにリートの勉強に行った時、アメリカには刑務所に特化したリートがあることを知りました。
アメリカの治安は今後ますます悪くなる。従って刑務所リートは有望な投資先」とのセールストークを聞いたときには、思わず笑ってしまいました。

私自身は投資用不動産をどう考えているかといえば、やはりキーワードは「駅近(えきちか)」だと思っています。
そしてまた基本的には自分(自社)で管理できる範囲。
当社は宝塚駅前にあるので、おのずと宝塚駅周辺ということになります。
自社が持つ賃貸用物件は、会社から歩いていける範囲に絞りたいと思っています。

自社物件は会社から歩いていける範囲に集中し、それ以外の物件は徐々に売却していきたいと思います。
コインパーキングは宝塚市内に限定。
しかも現在の集金ルートから外れた物件は、今後もパスしたいと考えています。
管理物件も宝塚市内に限定。

「自社物件」、「コインパーキング」、「管理物件」のそれぞれの範囲を再確認することができ、スッキリしました。
「やるべきこと」を決めるのは大切ですが「やらないこと」を決めるのはもっと大事かもしれません。