『英語をやっていて、本当によかった。』(吉越浩一郎・WAC・876円)という本を読みました。
この著者の場合、一番得意な言語はドイツ語のようで、奥さんはフランス人なのですが、共通の言葉はドイツ語とのこと。
英語は香港駐在を機に本格的に学びだしたようです。
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日本はそれなりに経済規模が大きいし、日本語だけで十分に商売をやっていけます。
日本人は英語が下手だと言いますが、その一つの理由が日本語だけで仕事をしたり、大学で学べたりすることができるからです。
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英語が下手な人は外国でもいっぱいおり、それが証拠にヨーロッパの田舎(あるいは地方都市)へ行くと、途端に英語が通じなくなります。
ただ、リーダー層でも英語ができない人が多いのは、日本だけの現象かもしれません。
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私は4つの外国語を勉強しているのですが「あなたは英語をどうして勉強しようと思いましたか?」という質問は、今までされたことがありません。
なぜなら、誰もが英語の有用性を認識しているからです。
それに対して「どうしてドイツ語を勉強しようと思ったのか?」という質問は何度か受けました。
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「大学で第2外国語として習ったから」というのが私の答です。
が、なぜかドイツやドイツ語が好きでたまりません。
ドイツ国旗を見ると、何だか分からないけれどモチベーションがグンと上がるなんて日本人は、あまりいないに違いありません。
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フランス語を始めた理由を尋ねられた時は「人生に彩(いろどり)を添えるため」と答えることにしています。
そんなに日本語がうまくないフランス人講師にも(日本語で)こう答えているので、果たして相手に意味が通じているのかどうかは分かりません。
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中国人講師の何人かから「どうして中国語を始めたのですか?」と聞かれることも何回かあったのですが、「発音が面白いから」と答えていました。
中国語の単語や文章を、中国語ネイティブが発音するのをそのままリピートするのが実に楽しく、それをやっていると一種の陶酔状態になります。
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聞いたそのままを繰り返すと上手くいくのですが、書いた文字を見てしまうと急に発音が覚束なく(おぼつかなく)なってしまうのは不思議です。
従って目をつぶって集中して聞くことも多く、そのうち目をつぶらないと中国語が話せないなんてことになるかもしれません。