服が「なりたい自分」にしてくれる

「しぎはらひろ子」さんという、ファッション・アドバイザーの方がおられます。
私はこの人の本を読んで「目からウロコ」でした。
単にオシャレするといったレベルではなく、自分がどういう人間になりたいかを考え「なりたい自分」にふさわしい服装をするという教えなのです。

そうするとその服がその人を「なりたい自分」に引っ張ってくれ、まわりの環境もどんどん自分が望む方向に変わっていくというわけです。
その本を読んで私も実践しているのですが、本当に自分の望む方向に進んで行くのです。
夢も実現していっています。

どんな服装にするかを決めるためにも、自分自身のコンセプトを考えなければなりません。
私の場合のコンセプトは「信仰心の篤(あつ)い、大富豪の個人投資家」としました(すみません、言うのはタダなので)。

阪急メンズ館でスタイリストにコーディネイトしてもらうのですが、次第に「ヒッキー・フリーマン」のジャケットが自分には一番似合うということが分かってきました。
アメリカの歴代大統領も愛用したブランドです。

自分の服装にとって、パンツ(ズボン)は黒がベストということも分かってきました。
ワイシャツは白の「ETRO」。
そうすると、そのコーディネイトを守るだけで、毎回何を着ようかと迷わなくてすみます。

洋服ではそういうことなのですが、実は上記のコンセプトに一番合うのが羽織袴姿。
ただしこれは冬の間しか着ることができません(着物は暑いので夏の季節はムリなのです)。
ということは、今の寒い季節に着物を着るチャンスを見つけて、どんどん着ていかなければいけないということになります。

私は羽織袴を自分で着ることができますが、心落ちつかせないと、まともに着ることができないのです。
時間的には45分必要だと思っています。
羽織袴は焦っては着ることができないという、スゴイ服装なのです。
心をユッタリと穏やかに保っておかなければならないのです。
これだけでも、ゆとりのある人間しか着ることができないというハードルなのです。

年がいけばいくほど、オシャレしていくべきだと考えています。
カッコいい年寄りでないと、誰も相手にしてくれなくなるからです。