羽織袴は勝負服

岡山での結婚式に呼ばれ、行く予定にしています。
黒紋付きの羽織袴で臨むつもりです(つまりフォーマルな第一正装です)。
着物は暑いので夏の間は着ることができません。
半年ぶりに着るわけで、着方を忘れているというリスクもかなりあるのです(私は自分一人で着るので)。

本番で着る前に一度練習してみました。
長襦袢(ながじゅばん)からユックリと着始めていったのですが、やっぱり忘れているところがあるのです。
まだ練習なのに冷や汗も含めて汗びっしょりになりました。

着物を積んでクルマで岡山に向かうのですが、何か一つでも忘れ物があると、現地では二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなります。
それも結構プレッシャーなのです。
その点、貸衣装だと気が楽ですね。

羽織袴を自分一人で着るためには、45分ぐらいの時間が必要です。
ゆったりとした気持ちでないと、きちんと羽織っていくことができません。
私は羽織袴を自分一人で着ることができるようになるまでに、先生の指導を受けながら10回かかりました。
それでもちょっと着る期間があくと、すぐに忘れそうになります。
せっかく自分一人で着ることができるようになったのだから、寒い時期には出来るだけ羽織袴で出かけたいと思っています。

今回、着物一式が中型のスーツケースに納まることも分かり、こうなると海外へも持って行けそうです。
「本を読むために海外への旅に出る」というのが私の海外旅行のコンセプトでもあるのですが、「着物を着るために海外へ行く」というのも「あり」かもしれません。
もし万々が一ノーベル賞を受賞した時は、ゼッタイ羽織袴にしようと思っています。

岡山では2泊するのですが、いったん宝塚へ帰って、次の日には伊勢神宮に出かけます。
ならばそのまま羽織袴を伊勢に持って行き、黒紋付き羽織袴で御垣内参拝をしようと思うのです。
この辺が一人でキモノを着ることができる強みであります。

羽織袴姿は、レベルの高い場所へ行くほど、その威力を発揮します。
大使館や超一流ホテルのパーティーで、羽織袴姿でフランス語や英語を駆使している自分の姿を潜在意識にインプットしておこうと思います。