服装が持つパワー

夏は暑くて、残念ながら着物を着ることが出来ないのです。
着物は11月から4月ぐらいまでの半年がシーズンなのかもしれません。
着物を着るからにはキッチリとした羽織袴姿であるべきだと思うのです。
着流しなどはあくまでも遊び姿であって、公式な場所には来ていくわけにはいきません。

羽織袴姿で、一流の場所(レストラン)で、一流の人たちと実りある会話を楽しむというのが、究極のダンディズムだと思っています。
着物を着ると、最初はまわりの目を意識し過ぎてシンドイのですが、次第に慣れてきました。
また「人は自分が思っているほど、自分のことを気にしていない」ことも分かり、着物を着ても自然体でいることが出来るようになりました。

今年の正月の伊勢神宮参拝では、黒紋付きの羽織袴を着用しました。
外宮・内宮を歩き回ると1万5千歩ぐらいは歩くので、あとの手入れが大変でした。
来年、同じように羽織袴で行くかどうかは未定です。

羽織袴を自分で着られるようになったのは、実に有意義でした。
計10回ぐらいのレッスンを受けてマスターできたのですが、そんじょそこらの資格を取るよりも有益であったように思います。

羽織袴姿はそれ自体でオーラを放ちます。
従ってどこへ行っても、またどんな偉い人と会っても、引け目を感じるということがありません。
いついかなる時でも、堂々としていることができるように思います。
服のパワーを借りるのは、最近の私の得意技にもなってきました。

洋服の場合でもいい服を着てオシャレしていると、例えば海外の一流レストランや一流ホテルでも大事なお客として扱われる経験を何度もしました。
同じお金を使ってもVIP待遇なのです。
本人は何も変わっていないのに、服が持つパワーが勝手に引き立ててくれるのです。

「自分がなりたいと思うものに相応(ふさわ)しい服装をしなさい。その服装があなたをその理想へと導いてくれます」という本を読み、とても感じ入ったことがあります。
「自分が本当になりたい姿とはなんだろう?」と考えた時、「富裕層の個人投資家」という答が浮かびました。
それ以降「富裕層の個人投資家」に相応しい服を着るようにしています。

会社の社長と言っても「高級労働者」に近いものがあります。
しかし富裕層の個人投資家には「自由な時間」や「望みを実現する経済力」があります。
あくせくと働かなくてもいい余裕もありそうです。
私も若い頃は労働時間の長さだけは自信があったのですが、個人投資家には「労働時間の長い・短い」はあまり関係がないようなのです。