デグチ・メソッド 語学編その2

私は中学・高校・大学と柔道をやってきたのですが、語学における文法は柔道における「技」のようなもので、またボキャブラリーはまさしく「筋力」そのものだという気がします。
柔道のような格闘技だと、筋力のある人は最初から強いのです。
圧倒的な筋力さえあれば、かなりのレベルでも通用してしまいます。

語学力は単語数に比例すると思うのです。
ならば単語数をコツコツと増やしていくことが、語学マスターへの基礎であり、一番の早道だという気がするのです。
英字新聞を読んでいても、繰り返し出てくる単語は自然に覚えていきます。

単語なんて覚える端(はな)から忘れていくのですが、そんなことは気にせずドンドン単語帳を捲(めく)っていくべきだと思うのです。
それも覚えようとせず、ただ目を通していくだけでいいと思うのです。
覚えようとするから続かないのです。

単語帳を自分で作っていくのは学生時代までで、社会人になるとそんな時間はありません。
私は市販の単語帳(本)を購入し、しかも1冊を何回も繰り返すのは飽きるので、一度目を通したら、どんどん次の単語帳に移っていくようにしています。
社会人の語学学習は時間がない分、お金を使うべきだと考えています。

私は街の不動産屋をしていますが、ふだん仕事で英語を使う機会はゼロです。
ましてやドイツ語なんて皆無…と書きたいところなのですが、以前マンスリーマンションをやっている時、年に1度ドイツから来る人がおり、ドイツ語は何回か使ったことがあります。
しかし普通の仕事をしている人が、仕事で日本語以外を使うことはまずないのではないでしょうか。

英語を使う必要性がない上に語学学習の目的もはっきりしないわけで、これでは英語学習を始めても何かあればすぐ挫折するわけです。
私の場合は最初から「趣味」もしくは「道楽」だと割り切ることにしています。
碁や将棋を学ぶのは必要性ではなく、面白いからです。
語学だって面白いのです。

新卒でサムスンに入社するには、TOEICが900点以上必要なのだそうです。
日本の企業でそこまで要求するところはないのではないでしょうか。
いずれにせよ、試験を通るための英語だと苦しいばかりで、あまり面白くないのは間違いがありません。