次への一手

若いころは特にそうなのですが、自分より優秀な人を見ると、早く追いつかなければと焦るのです。
私も昭和末期のバブルの時に大失敗した一人ですが、失敗の第一の要因は「会社を大きくしたい」の願望、もしくは「大きくしなければならない」の強迫観念だったように思います。

人と比べ、劣っていればムキになって頑張ろうとし、また優れていれば驕り高ぶってしまうのです。
人は人、自分は自分なのです。
あまりに人の輪を広げてしまうのも考えものかもしれません。

ましてや心根の悪い人とお付き合いすれば、その影響で気持ちの隙間に悪い考えが浸透し、正しい方向に会社も自分も持っていくことが出来なくなることが往々にしてあるのです。
だからお付き合いする人は選ばなければいけません。
「良友は励ましあって成長し、悪友は誘い合って堕落する」は真実なのです。

経済の潮目が変わり、市況が変化することが分かっていても、社員が大勢いると方向転換がとても難しいのです。
ましてや社員を解雇することなど、余程の決断と勇気がないと出来るものではありません。
バブル崩壊当時、いま程度の会社の規模だったならば、悠々と乗り切れていたに違いありません。

会社の業務の改革中です。
仕事をもう一段絞り込み、また磨き込もうとしている最中です。
会社が少しずつ良くなっていく改革は楽しい作業でもあります。

「リピーターやお得意様を大事にしよう!」と思うのです。
こんなごく当たり前のことが、私にとっては画期的な「悟り」でありました。
リピーターやお得意様を“ないがしろ”にして新規受託も新規事業もあり得ないはずです。

少人数でこなしていこうと思っているので、管理ソフトやクラウドなど、ITを徹底的に活用したいと思っています。
私は何でも本から入っていくほうなので、一度大きな書店へ行き、ITの本10キロ分くらいを買ってこようと思っています。
また勉強することが増えワクワクしています。