30代の頃は色んな勉強会や異業種交流会に顔を出し、人脈を築いて少しでも仕事のプラスにさせようと一生懸命頑張っていました。
そんな例会は大抵が大阪であり、仕事を終えてから電車で出かけていました。
帰りも遅くなるし、よくまあ頑張っていたものです。
今から思えば消耗戦を戦っていたという感じがします。
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30代前半にバブル経済が起こったこともあり、景気もよく、20ぐらいの会に入会していたように思います。
一つの会の月会費が1万円として、会費だけで月20万円支払っていたことになります。
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おカネだけの問題だと20万円支払えばいいだけなのですが、毎晩懇親会に参加していると体の方が持たなくなってきます。
私は44歳の時に結核で4か月の入院をしましたが、それまでの蓄積された疲れがいっぺんに出たのだと思います。
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バタバタと動き回り、長時間働くのがスゴイことなのだと当時は固く信じていました。
中小企業の社長は営業畑出身が9割以上占めると思うのですが、自ら猛烈営業してきた社長のもとで働く社員の人たちは大変ですが、社長自身も大変なのです。
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社長自身が「社長は社員の誰よりも長時間働かなくてはならない」などと思っていると、息つく暇もありません。
「自分はスゴイ人間なんだ」と自分で自分に酔っているところもあります。
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バブルが崩壊し、社員の退社が相次ぐ中で「社長は退社すら出来ないのだ!」とハッと気がつき、戦慄したことを覚えています。
例えば借入れが多いと、事業をやめるにやめられないのです。
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人生もそうですが会社経営だっていい時もあれば悪い時もあります。
ちょっと調子がいいと“ついつい”突っ走ってしまいがちです。
「ブーム」は怖いのです。
バブルという宴が終わった頃「あれだけ儲けたお金は一体どこへ行ってしまったのだ?」と不思議に思っていたことを思い出します。
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ある会のゴルフのコンペが平日にありました。
私自身はゴルフはそんなに好きでなかったのですが、お付き合いで参加したわけです。
最初のホールで第1打を打ち終わった瞬間、「あっ、平日の朝からこんなことをして1日潰(つぶ)してしまってはいけない!」と恐怖のようなものを強く感じました。
その時以降、ゴルフは一切やっていません。
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ゴルフは社交が広がるし、健康にもいいのですが、丸1日を使ってしまうのが“とても”もったいないのです。
特に今は「時間足りない症候群」の私が手を出す趣味ではありません。