マルチリンガル

ウェブレッスンで、私がフランス語も始めたことがスクールの先生方の間で話題になっているようです。
ドイツ語のレッスンの初めに、ドイツ語の先生が(冗談で)フランス語で挨拶してきたりします。

「ドイツ語も“たどたどしい”のに、この上フランス語まで始めてしまって大丈夫だろうか?」という不安があったのですが、今は始めて本当によかったと思っています。
フランス語を始めたお蔭で、脳の中の語学の分野が俄然活性化し出したのです。

昨日もドイツ語のレッスンを受けていたのですが、先生から「突然ドイツ語が上手くなりましたね」と(ドイツ語で)言われました。
確かに自分でも自覚があるのです。

私は生涯に英語、ドイツ語、フランス語、中国語、そして日本語の5か国語をマスターしたいと思っているのですが、私の中では完全にその目途が立ちました。
時間が許せば、あすからでも中国語のレッスンも始めたいぐらいなのです。

世の中にはバイリンガル(2か国語マスター)の人は結構いるのですが、トリリンガル(3ヶ国語マスター)となるとガクンとその数が減ってしまいます。
ましてや4ヶ国語以上のマルチリンガルとなると、まわりにはまず見当たらなくなります。

従ってマルチリンガルになる方法を相談する人がいないのです。
例えば「一つの言語をどれぐらいマスターしたら次の言語に移ってもいいのか?」といった疑問に答えてくれる人がいないのです。

私がフランス語をゼロから学習して分かったことは、外国語はいくらでも並行して学んでいけるということ。
各言語によってアルファベットや単語の読み方が違ってくるということは当然あります。
例えば「un」はドイツ語だと「ウン」と読むのですが、フランス語だと「アン」。

従ってフランス語の文章でも、最初はどうしてもドイツ語読みをしてしまうのですが、慣れればどうってことはありません。
私の中で一番発音しやすいのがドイツ語、次に英語、そして今のところ一番最後にフランス語が来ます。

なぜマルチリンガルにこんなにこだわるのかというと、黒田龍之助さんの本を読んだからです。
この人の本業はロシア語なのですが(NHKロシア語講師や大学教授でした)、チェコ語などのスラブ語に長(た)け、黒田龍之助さんの本を読んでいる限り10数ヶ国語を話すようなのです。
黒田龍之助さんの本は語学の専門書を除き、すべて読破したのですが、すべて面白くて為になる本でありました。