千里の道も一歩から

読書タイムで何冊も本を読もうとする場合は、自分が一番好きな本から読んでいくのがいいようです。
あまり難しい本や、気が乗らない本から読むと、読書のリズムがなかなか取りにくくなってしまいます。
読んでいるうちに読むスピードが段々と早くなっていき、調子のいい時はそこから一種の瞑想状態になり、本と自分が一体になっていくことがあります。

自分でも「こんなに早く読んでいて、意味が分かっているのだろうか?」と疑問に思うことがあるのですが、読んでいる間「ワクワク感」もあるし、読んだあと「AA」とか「A」とかの本の評価もしているので、一応内容は把握しているということにしたいと思います。

読書に限らず、まずは始めてしまうということが、物事を進めていくコツなのかもしれません。
そのためにも興味があって簡単なものから始めるのがいいように思うのです。
「千里の道も一歩から」なのですが、その一歩を歩めた時点で、500里まで来たのと同様だと言っても過言ではない気がします。

論文などでも完璧なものを作成しようと、下調べばかりに時間をかけていては、結局提出期限が迫ってきて、ろくなものが出来ないということが多いようです。
まずは書けるところから書き始めるのが正解で、書いているうちにどんどんアイデアが湧いてくることだってあるはずです。
山のような仕事を前にして圧倒されている暇があるなら、まずは一番取りかかりやすいところから始めてみるということです。

自分の本を出したいという人は多いはず(私もそうです)。
先日読んだ本に面白いことが書いてありました。
出してくれる出版社があるだろうかと心配する前に、まずは本を1冊分書いてしまうべきだというものです。
自分の本を出すには、本1冊分の原稿が必要なのは間違いがないわけで、さっさとそれを書いてしまえばいいわけです。

本をたくさん読んでいると、自分でも本を書きたくなるのは当然の欲求でもあります。
また自分の本を出すことは、究極の自己実現でもあります。
どんな業種の人でも、超一流もしくは一流の人は必ず本を出しているように思います。
私にとっても「本を読む」や「本を書く」は人生の本筋であると思っています。
ならば雑用で時間をつぶされることなく、人生の本筋を楽しみたいと思うのです。