好きなことを勉強すればいいだけ

英語を勉強したいという人は実に大勢いるし、ホワイトカラーの大半は、別に英語の必要性がなくても「英語をマスターしなければ」の強迫観念に取りつかれているはずです。
英語のネイティブはたくさんいるし、極端な話、旅行者でも出来るので、需要も供給も高い地点でバランスが取れており、簡単に英語教室的なものは作ることができるのではないでしょうか。

それに対しドイツ語となると、需要も供給も限られてきて、習う方のモチベーションも高いし、教えるほうもプロの技術が求められるのではないかと感じます。
ウェブレッスンでドイツ語と英語の両方を学んでいるのですが、ドイツ語の先生のほうが教え方も上手いし、人間的にも格上だという気がします。
ドイツ語の授業が終わったあと、先生の情熱がこちらにまで移ってきて、勉強意欲が急上昇していることがよくあります。

中・高・大と10年間も英語を勉強してきているのに、さっぱりモノになっていないと寂しくなりますが、ドイツ語が話せなくても全然引け目に感じる必要がありません。
そういった意味では、ドイツ語の方が伸び伸びと学習できるのかもしれません。
英語とドイツ語の両方を勉強している人に聞くと、みなさんドイツ語の方が面白いと言います。
実際私もドイツ語の方が勉強していて面白いのです。

学生時代とは違い、社会人の勉強は自分がしたいことをしていけばいいわけです。
「そのことが好き」であるならば、もうその「好き」の段階で才能があるということなのです。
嫌いなことには才能は隠れてはいません。
だから社会人の勉強は、ホイホイと楽しみながら奥を深めていけばいいだけなのです。

私は読書では一家言持つと自負していますが、内容に興味がないと本は読めないのです。
小説には興味がないので、フィクションは読めません。
理科系の話にも興味がない(理解する能力もない)ので、本を手に取ることすらありません。
海外の書店に行った時、この現象は顕著に表れ、深い興味がない分野の本は全く読めないし、買う気にもならないのです。
従って今のところ私が海外の書店で買ってくるものは「旅行ガイドブック」や「自己啓発」や「語学」などに限られます。
海外で本を買える分野を広げたいというのが、私の目下の願いなのであります。