常識は本当に常識なのか?

世の中で通用している「常識」が本当に正しいのかどうかは、実際のところよく分かりません。
例えば私が学生時代は、運動時に水を飲むとバテるので、練習中は決して水を飲んではいけないと教えられました。
それが今は「水分補給のために水を飲まなければいけない」に変わっています。
これなど180度正反対の話なので、いったいどうなっているのかと不思議なぐらいです。

人類の歴史を見ると、今まで「飢餓」、「戦争」、「疫病」が人口を減らしてきました。
逆にそういったことを経験せずに人口が減りスリムになっていくのが、果たして悪いことなのかどうか?
戦争でもするのなら、人口は多い方が有利に決まっているのですが、仮に食糧難が予想されるのであれば、人口が少ない方が手が打ちやすくなります。
ちなみに日本の食糧自給率は「カロリーベース」で4割を切っているとのことですが、グローバル基準である金額ベースで行くと7割ぐらいあると読んだことがあります。

地球温暖化が危惧されていますが、それがどうして問題なのかが、私にはよく分かりません。
もしこれが地球寒冷化だったら大変なことで、温暖化の方が食糧も豊富に実り、人類にとってはずっと良いはずではありませんか。
恐竜のような大きな生物が繁栄したのは、温暖化時代でした。
その恐竜も地球寒冷化とともに滅びてしまいました。

円高が諸悪の根源のように言うエコノミストもいるのですが、円高だと海外の資源や原料が安く買えます。
外国の企業をM&Aする場合でも、円高の方がずっと買いやすいわけです。
「日本は輸出に依存している」という固定観念が政治家にもマスコミにもあるようですが、日本の輸出依存度はせいぜい15%。
あとの85%は内需依存ということになります。

ドイツや韓国のように50%近くだと、明らかに輸出依存体制だと言えるわけですが、15%では輸出依存とは言えないはずです。
ただし日本の輸出企業は「日本のエースたち」でもあるので、これらが苦境に陥るのを避けたいという気持ちは私にもあります。
戦前は1ドル2円だったのが、戦災で日本経済がガタガタになり、1ドル360円にまで円安になってしまいました。
今はもとの数字に向かって円が回帰している途中なので「1ドル50円」などという数字になっても、腰を抜かさない覚悟だけはしておかなければなりません。

「適度の放射能は体にいい」という説が出てきています。
ラジウム温泉というのは放射能そのものですが、体にいいとされてきました。
まだキチンとした資料を読んだわけではないのですが、適度な放射能は癌の発生を抑え、食物もよく実るという現象があるようなのです。
広島や長崎で実際に原爆が落とされ、それによって両地が復興できなかったかと言えば、全然そんなことはありません。
真理はまだよく分からないですが、あまりに神経質になり過ぎてはいけないと思うのです。