「正論」はホントに正しいのか?

環境問題では、何が正しいかまだよく分かっていないのに、声高にその「正論」を通そうとするところがあります。
例えば「地球温暖化」。
今までも地球は寒くなったり、温かくなったりしています。
いま地球の温暖化が悪いということになっていますが、地上の生物にとっては、温暖化は食べ物が増え、住みやすくなることを意味します。
氷河期と温暖な気候のどちらの時代に生きたいかと言えば、後者に決まっています。
かつて地球に恐竜が栄えた頃は、やはり地球が温暖な時だったそうです。

CO2の問題でも、CO2と地球温暖化の関係がまだよく分かっていないのに、一方的にCO2は悪いものだとの前提で議論がなされています。
早い話、CO2がなければ植物は育ちません。
植物に必要不可欠なものを「悪」と決めつけていいものかどうか?
科学的にもっと詰めなければいけないことも、たくさん残っているように思うのです。

少子化が大きな問題とされています。
しかし食料自給率一つとっても30%台なのに、人口が増えると、これがもっとひどい状態になる可能性があります。
ということは、今の少子化国益に合致しているとも言えます。
今まで人口が増えすぎると、戦争や疫病や飢餓などが起こり、自然に人数が調整されてきました。
そのような災害が起こらずして、人口が自然減少しているのが、本当に悪いことなのかどうか?

私自身子供は2人いるのですが、もしこれが10人いるとしたら、それぞれにキチンとした教育を受けさせることが出来たかどうかは、はなはだ疑問です。
会社だって、今は社員数を誇る時代ではありません。
世界を見渡しても、人口が多いから先進国だとは決して言えません。

無論、少子化によって様々な弊害もあるのだと思います。
しかし労働力をロボットで補うなどの知恵も出てくるはずです。
アメリカは人口が増えています。
これは移民が増えているから。
アメリカは移民の歴史でもあります。
日本で同じような方法で人口を増やそうとすれば、混乱は避けられないように思うのです。

海外のグリーン・ピース団体などは、捕鯨を目の敵にします。
なぜウシの肉は食べてもよくて、クジラはダメなのかは論理的には説明できないと思うのです。
「決めつけ」でヒステリックに物事を進めようとすると、環境問題は変な方向に行ってしまいます。

古来、日本人と森とは深い結びつきがありました。
「鎮守の森」が日本人の心のオアシスとなっていました。
私自身は日本神道を中心とする、日本人の伝統的な心情から環境問題を考えていきたいと思っています。
毎日の散歩コースでのゴミ拾いも、その一環といえなくもありません。
「日本を救おう!」が私の掃除の基本的なスタンスだからです。