台北で考える

台北へ来ています。
今回は観光ではなく視察(調査)。
台湾で10年近く仕事をしている人と、食事をしながら色々とお話を聞きました。

今の為替相場では、1台湾ドルは3円ぐらい。
従って100台湾ドルのものであれば300円ということになります。
しかし生活実感から言えば10倍の1,000円といった感じになるそうです。
為替相場と生活実感にはギャップがあるというのに初めて気がつきました。
なぜそうなっているのかは、よく分からないのですが、輸出には有利かもしれません。
政治的な意図で多少の操作は出来るかもしれませんが、これだけのギャップを長期間キープするわけにはいかないので不思議です。

いま1日1ドルで生活できる国というのは、とんでもなく貧乏国のような感じがしますが、戦後しばらくは日本でも1日1ドルで生活できていたのです(竹村健一さんが自分の体験で述べています)。
戦前は1ドル2円だったのが、戦後は1ドル360円に。
沖縄だけは1ドル120円に設定され、これは輸入をしやすくするためでした。
逆にそのレートでは沖縄からの輸出は難しく、産業が育たなかったわけです。
こうしてみると為替相場というのは、けっこう作為的なものだという気もします。

さてさて、台北に来たら必ず寄る「誠実書店」に行ってきました。
かなりの大型書店で、専門書も多く揃(そろ)っています。
当然中国語の本が多いのですが、日本語の本も英語の本も置いてありました。
今回私が買ったのは、中国語による「ドイツ旅行会話CD」と、英語による「ドイツ語単語帳」と、英語による「英単語帳」と、英語による「投資の本」。

日本語を使わずに外国語を勉強していくのは、かなり有効な語学学習法だと感じています。
CDはいつものように「フロ勉」で聞き、単語帳の方はちょっと真面目に取り組んでみようかと思っています。
今回の旅でも英語の重要性を改めて感じました。
英語は世界の共通語なのです。
残念ながら中国語の勉強を再開するかどうかは、今回の台湾旅行では答が出ませんでした。