デグチ・メソッド その6

語学にとって単語力は基礎の基礎だと思います。
逆に単語力(vocabulary・語彙力)さえあれば、理解力は相当アップするはずです。
私は柔道をやっていたのですが、抜きんでた筋力があれば「技」うんぬん以前に十分強いのです。
また技は筋力の裏付けがなければ通用しません。
語学における単語力は、まさに柔道における筋力に相当するものです。

鍛えれば鍛えるほど強くなるわけで、鍛えすぎてダメになるということはありません。
英語の新聞や雑誌を読んでいると、一つの文章に3つも4つも知らない単語が出てくるのです。
これらの単語をイチイチ辞書で引いていると、前に進まないし、イヤになってしまいます。
そんなことを繰り返していると、読むこと自体しなくなってしまうと思うのです。

分からない単語を気にせず読み進めていくというのは、個人的には「いい案」だと思います。
少々解らなくてもドンドン読んでいく姿勢や“ふてぶてしさ”が、語学学習には必要なのだと感じるからです。
もっといい方法は、やはり単語力をコツコツと築いていく努力。
単語さえわかれば、語学学習で怖いものは何もないと言い切ってもいいのではないでしょうか。

ただし社会人は時間がないので「単語帳」など作っている暇はありません。
単語力アップのための本はいっぱい市販されているので、それを活用すべきだと思います。
単語は覚えてもスグに忘れます。
これはごく普通の現象であって、ご飯を食べても半日もすれば“おなか”がすくようなものです。

だから忘れることに対して「自分はアホや」とか「年やから記憶はムリ」とか考える必要は全くないのです。
「ガックリすることはなく、覚えることを楽しんでいこう!」とデグチ・メソッドでは教えているのです。