デグチ・メソッドのコア部分を占める「音読・多読・単語力」のお話です。
「多読」は文字通りたくさんの本を読むこと。
私は日本語なら月100冊ぐらい読むのですが、外国語となるとサッパリ。
近い将来、できれば月10冊ぐらい外国語の本を読みたいものです。
外国語でも、本の内容に興味があったり知識があったりすると、理解力が全然違ってきます。
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もちろんスピードも違ってきます。
同じ本を何日もかかって読むのは、ちょっとつらいのです。
読むなら一気呵成。
できれば1時間以内で読みたいものです。
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海外の書店へ行けば経験するのですが、興味のある本しか買う気になりません。
日本語の本なら少しでもタメになると思ったら、とりあえず買っておくことが多いのですが、英語やドイツ語だと、そういうわけにはいかないのです。
気の重い本は、読むのがシンドイのであります。
社会人は時間がないので、辞書を引き引き、無理やり読んでいくのは、実際にはまず不可能。
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「努力感」を持って、勉強のような感じで読んでいくことは、ハッキリ言って無理なのです。
英語の本を読もうと決意しても読めないのは、けっして意志が弱いからではないのです。
意志以前の、もっと根本的なものが抜けているのです。
それは「興味」。
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従って興味が持てものを探すことが大前提。
そしてそれを少しでも広げたり、深めたりしていくべきなのです。
そうすると本の内容がますます理解できるようになり、ますますやる気が出てくるのです。
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私が今、英語やドイツ語で「努力感」なく読めるのは「旅行ガイド」。
難しいことを書いているわけがないし、少々理解できなくっても全然支障ありません。
「旅行ガイド」は語学学習にピッタリです。
語学学習にポルノ小説を読むというのを聞いたことがあります。
が、私のように神に仕える身では、それは出来ないのです。
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そこで今考えているのが「歴史」。
歴史の本なら世界中どの書店にも並んでいます。
歴史には興味があるし、まず日本語で徹底的に本を読み、知識を蓄えて、外国語で書かれた歴史の本も読み進めていきたいと思っているのです。
長谷川慶太郎さんは経済の分野で有名ですが、ご自分では「軍事が専門」と仰っています。
軍事の勉強をしているうちにドイツ語をマスターしてしまったそうです。
これが本当の語学学習だと思うのです。