コインパーキング会社の株主総会

日本でナンバーワンのコインパーキング運営会社の株主総会に行ってきました。
昨年も顔を出したのですが、大変に勉強になりました。
そこで今年もわざわざ飛行機に乗って東京まで行ってきたという次第です。

東日本大震災の影響として2つの店舗が営業停止に追い込まれ、またレンタカーが100台ほど流され行方不明になったそうです。
震災の影響で、一時は売り上げの下方修正を行ったのですが、蓋を開けてみれば過去最高の利益となっています。
P/L的には申し分ないと言えるでしょう。

一方B/Sに目を移すと、流動資産が260億円、流動負債が410億円と、流動資産の方が流動負債よりも多く、そこのところがちょっと気になります。
が、伸び盛りの会社なので、ある程度仕方がないのかもしれません。
有利子負債は450億円あり、そのうちリースが90億円、借入が350億円あります。
借入の平均レートは、長期で1.17%、短期0.50%と聞き、その低さにビックリしてしまいました。

この会社はコインパーキング数では断トツで、レンタカー事業やカーシェアリング事業も併せ持っています。
昨年はロードサービス会社も買収し、その分野にも進出しだしました。

この会社は、大型商業施設の来客用駐車場をコインパーキングにするのは大得意なのですが、小規模のコインパーキングも増やしていく方針のようです。
大規模駐車場の方が効率はいいように思うのですが、不動産市況がよくなると、売却や建物建設で、解約されやすいリスクがあるとのこと。
従って、解約されにくく長期安定的に借りられる小規模駐車場を開拓し、これを増やしていこうとするものです。
また1カ所だけでなく、その地域全体を開拓し、効率化を図っていこうという戦略も取っています。

現在41都道府県で展開中で、駐車所を全国に分散して、リスクも分散したいとの意向。
首都圏(一都3県)で全体の30%を超えないという方針もたてているのだそうです。
コインパーキング事業は大黒字、レンタカー事業も黒字、カーシェアリング事業は赤字、そして昨年始めたロードサービス事業は黒字とのこと。

駐車場が圧倒的に足らず、コインパーキング事業はまだまだ伸びる余地があるとの認識です。
現在全国に35万台分のコインパーキングがあるのですが、これを2年後に50万台達成するのが目標とのことです。