コインパーキングでダントツにナンバーワンの会社の株主総会に行ってきました。
その会社の社長は2代目なのですが、父親である初代社長が日本にコインパーキングを始めました。
2代目とは言え、創業者を凌駕する経営能力の持主で、株主総会はその考え方を聞け、とても勉強になるのです。
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私はここ3年ほど続けて東京で行われる株主総会に出席しています。
この会社の事業コンセプトは「快適なクルマ社会の実現」で、それに従って「コインパーキング」、「カーシェリングシェア」、そして「レンタカー」事業を行っています。
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売上高は約1,700億円で、当期純利益は約100億円です。
一般の地主から土地を借り上げて行うコインパーキングの数も他社を圧倒していますが、それ以上に商業施設や病院や行政の駐車場に強い印象があります。
今はそういった駐車場にカーシェリングのクルマを置き、その会社のコインパーキングにさえ行けば、車が借りられるようにしたいとのことです。
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今はカーシェアリング市場の創造に一生懸命のようです。
日本にはカーシェリングシェア会社が30ぐらいあるそうですが、今のところ1社も黒字になっていないようです。
この会社は今季初めて黒字になったということですが、自社のコインパーキングのスペースを活用しているので、駐車料金は計算に入れておらず、それを入れると実質的にはまだまだ赤字と言うのが真実に近いと思います。
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今期は「増収減益」で、減益は2度目。
減益の理由は、まずは消費税の増税で、3%上がったうちの1%しか吸収できなかったとのこと。
首都圏に大雪が降り、稼働率が大幅に落ちたのも痛かったようです。
また消費税増税の影響からか、全体的な交通量が減っているそうです。
高速道路の交通量も前年比3%下がっているとのこと。
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増収の原因は、駐車場の開発が順調で、新規のコインパーキングが増えたことです。
新規は増えたけれど、既存のコインパーキングの売上げが良くなかったというのが「増収減益」という結果につながったわけです。