濃密な時間・贅沢な空間

寺田一清先生の読書会300回記念のセミナーとパーティーに参加してきました。
岸和田であったのですが、宝塚からクルマだとずっと高速道路で行け、ほんの1時間半ほど。
極めて快適、かつ便利でした。
電車だと2,3回乗り換え、2時間を超えるはずです。

鍵山秀三郎先生がセミナーの講師を務められるので、久しぶりにお会いできるのもうれしいことです。
セミナーの後の休憩時間に鍵山先生にご挨拶に行き、なんとなくそのまま講師控室へ一緒についていくことになりました。
そこにはハガキ道の坂田道信さんや致知出版社の藤尾秀昭社長もおられ、実に密度の濃い贅沢な空間を味わうことができました。
私は出来るだけ自分を透明にして、静かにお話を聞いておりました(講師でもないので当然です)。

昔、坂田道信さんが森信三先生に会いに行くのに、広島から神戸までミニバイクで行ったことがあるそうです。
当時は道路の舗装も完璧ではなく、朝2時に広島を出発し、神戸には10時ごろ到着。
まるで宗教的情熱そのものです。
帰りは姫路あたりで雪が降り出し、もう帰られないのではないかと思ったけれど、何とか広島まで戻れたとのこと。

いかにも坂田さんらしいエピソードだと思いながら聞いておりました。
坂田道信さんは「ハガキ道」で有名ですが、坂田さん宛てに来る年賀状など、元旦では運びきれないので、年末に3箱ほどの段ボールで来るそうです。
スゴイと思うことは、坂田道信さん宅専用の郵便番号がつけられていることで、個人で独自の郵便番号を持つ人は日本広しといえども坂田さんお一人ではないかと思います。

鍵山秀三郎先生は自転車での行商から、会社を一部上場にまで持って行かれた方ですが、いわゆる「剛腕」というイメージからは全くかけ離れています。
私が鍵山秀三郎先生から学んだものは掃除と謙虚さ。
謙虚さはまだまだですが、掃除は21年間続いています。
38歳の時に鍵山先生を知ってから、ずっとメンターとして仰いでいます。
「その人がいるからこそ今の自分がある」ほどの影響力のある方を「貴人」と呼ぶのだそうですが、鍵山先生は私にとってまさに貴人。
鍵山先生がおられなければ、自分も会社も今頃どうなっていたか分かりません。