2012年は選挙の年

2012年は選挙の年でもあります。
1月14日に台湾総統選挙。
「親中国」政策の現在の馬英九国民党総統と、「台湾独自路線」派の蔡英文民進党主席の一騎打ちと言われています。
どちらが勝つかによって、東アジアの情勢がかなり左右されることは間違いがないように思います。
台湾の人たちにとっては、経済的には「親中国」の方が有利だったのですが、中国の経済にも陰りが出てきた今、果たしてどちらの候補が選挙を制するのか興味津々です。

3月4日はロシア大統領選。
これはプーチンで決まりでしょう。
ロシアは伝統的に専制的な為政者が好きなようで、これは一種の体質かもしれません。
パワーのあるカリスマが強引にモノゴトを推し進めていかなければ、あの広い国はまとまらないのかもしれません。

4月〜5月にフランス大統領選があります。
これは現職のサルコジ大統領がかなり不利。
やはり経済が良くないと、現職の首長への風当たりがキツイということです。
サルコジ大統領の任期中の5年間は欧州の経済危機と共にありました。
日本でもかつて「狂乱物価」の時の首相は田名角栄でしたが、世界的な猛烈インフレで、ほかの国の首長も交代せざるを得なかった所が多かったように記憶しています。

9月は中国共産党大会。
普通に行けば、次期国家主席習近平であることには間違いがありません。
ただし2012年の中国は、経済、政治、そして軍事面で、相当混乱が起きるような気がしています。
順調に政権が引き継がれ、また維持していくことが出来るかどうかは予断を許しません。

11月6日はアメリカ大統領選。
4年前オバマ大統領が「チェンジ」を唱え当選しましたが、ある意味では悪い方に「チェンジ」したようにも思えます。
オバマ再選はかなり厳しいとみるのが妥当でしょう。
米大統領選に誰がなるかによって、世界が変わると言っても過言ではありません。
前回、アメリカで民主党の大統領が出たことにより、日本も民主党が政権を取ったとも言えます(少なくともその影響は無視できないはずです)。
共和党が勝つのか、民主党が勝つのかで、日本の政局もずいぶん違ってくるのです。

12月は韓国大統領選。
これは「対北朝鮮」が最大の焦点。
それまでに北朝鮮の国情に変化が起きている可能性があります。
北朝鮮の新しい後継者によって「はたして北朝鮮の国内がまとまるのかどうか」から目を離すわけにはいきません。