覚悟はあるか?日本人!

アメリカの大統領にオバマ氏が再選されました。
テレビなどで選挙応援の両陣営を見ていても、ロムニー候補の支持者はキチンとスーツを着た白人層が多かったのに対し、オバマ氏の場合は普段着の黒人層が多く、所得層や人種層でクッキリと違っている印象を持ちました。
今後のアメリカの人口構成自体においても、非白人が多くなっていき、アメリカ自体が変化していくのかもしれません。

日本の国益にとってもアメリカ自体にとっても、今回の大統領は共和党の方がよかったように思えるのですが、アメリカ人自体が「アンチ繁栄」の運命を選んでしまった感があります。
またそれはアメリカが超大国から滑り落ちる選択でもあります。

オバマ大統領の富裕層に課税する考え方や、民主党大きな政府を許容する方向で、はたして今までのような繁栄を維持していけるのかどうかが疑問なのです。
アメリカの魅力の一つはアメリカンドリーム。
アメリカンドリームがなくなっては、アメリカがアメリカでなくなるのです。
「黒人大統領の出現」が最後のアメリカンドリームだったということのないように願っています。

日本も今までのようにアメリカに依存するだけの外交や国防では、もう持たなくなってきているのではないでしょうか。
日本独自の国家方針が求めらる時期にさしかかってきました。
しかしながら凡庸な政治家がいくら集まってもレベルの低い決断しか出来ず、日本にもカリスマ・リーダーがどうしても必要なのです。

ドル換算で行くと、例えばトヨタの人件費はGMの人件費の倍なのだそうです。
中国と人件費を比べて「高い安い」というのならともかく、アメリカと比べても日本の人件費は驚くほど高くなっているのです。
製造業が海外へ出ていきたくなるのもムリありません。

中国もややこしいし、アメリカも頼りにならないかもしれないとしたら、経済も外交も軍事も、日本の独自路線を貫かなければならないわけです。
かつて昭和末期に日本経済がバブルに沸いたのですが、そのとき日本経済は世界一の座を掴(つか)みかかっていました。
ただし肝心の日本人に世界一になる覚悟がなかったのです。
案外その辺がバブル崩壊潜在的要因だったのではないかと思います。
日本がまた世界一になるチャンスは来ると感じています。
いま問われているのは、その「覚悟はあるか?日本人!」なのであります。