世界動向をみる その3

ここにきてアメリカが中国にケンカを売っている感じがします。
中国からの輸入タイヤに関税をかけたのが始まりです。
むろん中国も売られたケンカを買っており、関税の掛け合い合戦化しています。
今度オバマ大統領がダマイ・ラマと面談する予定ですが、それに対し中国が徹底的に反発しています。
この先どうなるかは、まだ読めません。

鳩山首相オバマ大統領にとって最大のリスクだ」との海外の報道もありました。
同盟国であるはずの日本の首相の真意がもう一つ読み切れないのが、オバマ大統領にとってつらいところ。
野党の頃の鳩山さんの国会での質問を聞いていると「アンチ・アメリカ」という感じが随分したのですが、いざ自分が責任ある立場になった今、どういう方向に日本を持っていこうとしているのかが、ちょっとよく分かりません。
つまりアメリカの核からの脱却を目指そうとしているのかどうか?

ロシアの本質は「大資源国」。
このポイントは外せません。
ソビエト連邦の時も、結局は資源を食いつぶして共産体制を維持していたとも言えます。
膨大な資源がロシアの大地に存在しているので、本当は何もしなくても食べていけるのです。
あり余るエネルギーを軍事に変え、強大な軍事力で共産諸国を押さえてきたわけです。

従ってロシアのトップリーダーは、もう一つ経済のことがよく分かっていないのではないかという気がするのです。
グルジアとの紛争のあと、外国の資本は「ロシアの本性を見た」とばかりに、急いでロシア金融市場から逃げ出しました。
資本(おカネ)は臆病でもあるのです。
ロシアは経済の面で中国と、かなりの差が出てきてしまっています。