競売市場から不動産物件を仕入れ、それを徹底的にリフォームして販売するビジネスモデルを確立し、上場までした人がいます。
今は会社を後継者に譲り、自分は経営コンサルタントとして活動しています。
この人は様々な職種を経験してきたのですが、若い時からずっと朝4時起きで働いてきたのだそうです。
人生で成功するコツは実に簡単。
「懸命に働く」に尽きるのかもしれません。
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人生にはリズムがあり、波があります。
自分の力ではどうしようもない幸不幸の波も来るのですが、自分が出来ることはただ一つ…「懸命に働く」。
会社や事務所を開業し、無我夢中で働いていると3年経った時、何となく固定のお客さんがついてきたり、仕事の効率がグンと良くなっていたりすることに気がつきます。
石の上にも3年とは、よく言ったものです。
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ところが小さな成功を手に入れると、経営の3毒が顔を出し始めるのです。
即ち「驕り」・「油断」・「飽き」。
手を抜き、楽をし始めるというのもあります。
成功するのは簡単だけど、成功し続けるのはとても難しい。
過去の成功体験が邪魔をして、市場の変化についていけないこともあります。
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かつての帝国海軍が日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊相手にパーフェクトな勝利を収めたことがありました。
時の連合艦隊長官は、言わずと知れた東郷平八郎。
むろん私も尊敬しています。
ところが次の時代の戦争は、戦艦を並べて行うのではなく、もう飛行機の時代になっていたのです。
帝国海軍の士官の中には、それに気づき、そういう方向に戦略を持っていこうとした人たちがいるのですが、東郷平八郎がそれに反対したと言います。
その理由は「一定の空間を爆撃するのに、戦艦からの方が飛行機からよりも数多い量が投入できる」というものです。
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東郷平八郎は国民的英雄です。
実績もあるわけです。
そんな偉い人が主張することが通らないわけがありません。
本当は戦艦大和を作るよりも、巨大空母を作った方がよかったのかもしれません。
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会社でもヒット商品を出した後、その成功体験に酔ってしまい、あとがガタガタになってしまう例はいくつもあります。
ひどい時は倒産まで行ってしまうことだって少なくありません。
不動産業界だって「アパート建築ラッシュ」や「定期借地権」や「特優賃」など、いくつものブームがありました。
そのブームに乗って大儲けしたり、会社を拡大したりしたところもあるわけですが、ブームが去った後、破たんするところも結構多いのです。
ブームに乗れなかったところが、かえって細々と事業を継続していたりします。
一度成功した後は、いったんその成功体験を全部捨ててしまわなければ、次のステップには行けないことをシッカリと心得ておかなければいけないのです。