昔の帝国海軍では「5分前行動」というのが教えられていて、例えば約束の時間の5分前には集合するのが行動規範でした。
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ところが「5分前」では(私の経験では)何かハプニングがあったときに対応できないのです。
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トラファルガー海戦を勝利に導いた、イギリス海軍のネルソン提督は「自分が今の地位にあるのは、すべての約束の時間の15分前に行ったからだ」と述べています。
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ネルソン提督には学歴はなく、わずか12歳でイギリス海軍に入っているのですが、国葬が行われるほどの大英雄になりました。
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我が国における東郷平八郎と同じような立場の人です。
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約束の時間にいつも先にいると、人は勝手に信用してくれるのです。
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あるユダヤの大富豪の本を読むと、その人は約束の時間の30分前に行っていたそうです。
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いろいろ考え、私は20分前に行くことにしました。
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20分前に行くつもりで、30分前には到着しているということもよくあります。
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そんな時は手帳のチェックを行ないます。
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手帳に書かれた先の予定を何度も見直していると、その都度気がつくことがあります。
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従ってそれぞれの日の行動がムリなく、ムダなく、完璧にこなせるわけです。
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何かの会合やパーティーなどでも、早く行っていると「有利」なことが少なくありません。
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特にちょっと緊張する集まりでは、最初に到着し、参加者が少しずつ増えていくことを体感していると、何となく自分がその集まりの中心にいるような気になってきます。
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ほかにも早く来る人がいるのですが、そういう人を観察していると“やっぱり”優秀なのです。
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早く来た者同士の親近感というのもあり、これもまた有利になる理由の一つです。