経営は数字

2、3年前に一度過労で倒れたことがあります。
その時にどうしても落ちなかった体重があっさりと3キロほど減りました。
この際、せっかくダイエットできたのだから、この体重を維持しようと思いました。
以降、けっこううまくやっていけています。
その理由として、毎日何回か体重を計っているということが挙げられます。

『いつまでもデブと思うなよ』(岡田斗司夫・新潮社新書・735円)でも、著者は徹底的に食べた物を記録して、確か50キロぐらいのダイエットに成功しています。
後々の参考にするために記録するというより、書くことによって自分の意識にシッカリとインプットできるのがいいのだと思います。
私の体験でも毎日何回も体重計に乗って、数字(体重)を気にしていると、体重の増えようがないのです。

いつもあることに意識を集中していると、かなりの確率で、自分の思うような方向に向かうようです。
たまたま体重という数字に毎日気をつけているわけですが、経営の数字にそこまでこだわったことがあるかと言えば、あまりないように思うのです。
一倉定先生は「経営計画書」の大切さを口を酸っぱくして説いておられましたが、私の場合は作成することはしても、あとは全然チェックなし。

常に現状と計画とを見比べて考えるということがありません。
一言で言うと経営は数字だと思います。
目標とする数字もあれば、現時点での数字もあるわけです。
数字なしの動きは「営業活動」ではあるかもしれませんが、「経営」ではありません。
もっと会社の数字に注目していこうと思います。
一倉定先生は「経営者が数字に弱いというのは、運転手が車の運転は下手だと言うのと同じだ」とおっしゃっていました。

今まで数字に頓着しなかったこと自体がおかしかったのです。
これからは少し本腰入れて、会社の数字に神経を集中していきたいと思います。
ドンブリ勘定からの脱皮はもちろんのこと、数字を駆使して「名経営」をしたいものです。