ガンの定期検診に行くTさんは阪神タイガーズファン。
その主治医もタイガーズファン。
診察で「検査の結果、異常ありませんでした」と主治医。
その間(かん)10秒。
そのあとすぐに野球の話に移ります。
「しかしTさん、えらいことになりましたね」。
「本当にどうしたらいいのか分かりません」。
むろん最近のタイガーズの不調の話です。
ところがその話を聞きつけた看護婦さんが、ガンの話だと思って驚いて飛んで来たそうです。
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Tさんはタイガーズの具合が悪くなってから、体重が2キロ落ちたとのこと。
ダイエットの方法にはいろいろあるけれど、阪神タイガーズのファンになるというのも手の一つかもしれません。
阪神が4年連続最下位の時は「6位入賞の定位置をキープ」などとトボけておればよかったのですが、今年のようにダントツで1位だったのが、足元を脅かされるようになると心穏やかではおられません。
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昨年3位だった阪神が、今年は1位。
昨年と今年の戦力の一番大きな違いは新井選手の存在。
「蓬莱のある時、ない時」というテレビCMがあり、蓬莱がある時は雰囲気抜群、ない時は暗く沈むという例のパターン。
同じように「新井選手のいる時、いない時」というシーンも考えられ、そこにはすごいギャップがあるのです。
すなわち「いる時」1位、「いない時」3位。
今は3位の実力で戦っているので苦しいわけです。
私は仕事に専念するため、パソコンのデスクトップから「タイガーズ公式サイト」を取り除きました。