夢の魅力と威力

あっという間に過ぎ去っていく「時」の前に、呆然(ぼうぜん)と立ちすくんでいる感があります。
年齢を重ねるにつれ時間が早く過ぎていくのは、単に心理的なものではなく、時間の絶対的長さ自体が短くなっていくからだと思います。
例えば時計の秒針が一周するのに、秒針の中心付近の部分は少ない運動量。
しかし先になるほど一周に要する運動量が多くなる。
でも同じ1分。
まあそんな感じでしょうか。

限られた時間をどう使っていくのか。
一つは時間自体を伸ばす方法があります。
つまり長生きする。
長生きしてもボケたり、寝たきりだとまわりに迷惑をかけるだけなので論外。
頭も体も最高に働く状態での生涯現役。
私は95歳まではバリバリの現役で頑張り、あとはそのピークからのゆっくりしたクールダウンを狙っています。
ということはまだ40年以上仕事や勉強を楽しめるわけで、語学一つとっても、今の日本語、英語、ドイツ語のほかに、フランス語、韓国語、中国語ぐらいまではいけそうです。
こう考えるとムチャクチャ楽しい。

限られた時間の有効活用の2つ目は、「やるべきこと」と「やらないこと」とをハッキリ決めること。
何もかもやろうとするから、結局何もできないのです。
自分にとって「人生の本筋」は何かをしっかりと見極め、そこに時間と能力と気力を集中。
選択と集中」は何も事業経営だけでの話ではないのです。
長谷川慶太郎さんは『麻雀・カラオケ・ゴルフは、おやめなさい』という本まで出しておられますが、これらに共通するのは猛烈な「時間eater(時間食い)」。
のめり込むと時間がいくらあっても足りません。
私が知っている限り、本を書く人でゴルフをする人はいません。
ただ「麻雀・カラオケ・ゴルフ」をしないと社交が出来ないというケースもあります。
サラリーマンだと社内で浮き上がってしまうかもしれません。
人脈形成や社交で、そういった努力をしなくていい自分の立場に改めて感謝しています。

出来れば「一生懸命頑張っている人」とお付き合いしたいですね。
「夢がある人」も魅力的。
そういった人たちからは「氣」がもらえるのです。
私もけっこう「夢多き中年」。
だから若く見られることが多いのだと思います。
夢は究極のアンチエージング
しかも無料。
グーグルのサービスよりもすごいのです。
おまけにその夢が叶ったりもします。
「夢を抱(いだ)く」。
神様から人間に与えられた最高の宝物がここに隠されているような気がするのです。