ロープウェイでの体験

先日スイスのジュネーブへ行った時に、モンブランの山にロープウェイで登頂しました(モンブラン自体はフランス領です)。
観光シーズンなので、一つの車両に結構たくさんの人が乗ることになります。
私は幸い窓際に立つことができ、これで写真が撮れると喜んでいました。
すぐ隣にも別の人が立っています。
するとその間に腕が割り込んできて、間(あいだ)を開けさせようとします。
まあいってみればかなり「厚かましい」わけです。

ヨーロッパまで来る日本人は、まずそんな不作法なことはしません。
欧米人も接触にはかなり過敏なので“Excuse me”も言わずにいきなりニョキリと腕を入れてくることはありえない。
いったい誰が(というよりどんな民族が)そういったことをするのだろうかと、逆に興味が出てきて、顔をそちらに向けてみました。
その厚かましい腕の持ち主は、黒いチャドルを着たアラブのオバちゃんでありました。
中東では女性は保護の対象で「か弱い」のだと思い込んでいたのですが、そうでもないことを発見しました。

私が子供の頃は、大阪でも「列を作って並ぶ」ことが出来ないぐらいの社会的レベル。
今の中国のような感じで「われ先」であります。
それがいつの間にか、きちんと列を作ることが出来るようになり、随分と民度が上がってきたものだと感じます。
何だかんだと言ってもヨーロッパ人は民度が高いと思います。
アメリカ人だって外国に旅行に来るような人たちはマナーも上々。
だから外国で欧米人と一緒になると、私などホッとしたりします。
いわば日本人と感性が似ているとでもいいましょうか。

その点アラブやインド方面の人たちと出会うと、何か少し感性が違っているような気がして、シンドイのです。
例えば欧米人とは気軽に挨拶が出来るのですが、そうでない場合は挨拶のキッカケがつかみにくい場合が多々あります(人種偏見ではありません。念のため)。

ヨーロッパではアフリカ系やアラブ系の人たちをたくさん見かけます。
やはり地理的に近いからでしょう。
オリンピックでも陸上などを見ていると、ヨーロッパの国々代表の黒人選手が大活躍しています。
インターネットの普及で、丸いと思っていた地球がフラットになりつつありますが、人も急激なスピードでインターナショナルになってきているのかもしれません。
特に先進国の大都市は、予想以上にコズモポリタン化が進んでいるようです。