ドイツ在住の日本人女性が、難民がドイツ社会に及ぼした影響のことを書いた本を読みました。
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メルケル首相が決断し、多数の難民を受け入れることになったわけですが、やはり治安をはじめ、さまざまな分野で社会的軋(きし)みがでてきたようです。
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ヨーロッパの中ではドイツが経済的に一番安定しているので、アフリカからの難民も、アラブからの難民も、ドイツを目指すことが多いようです。
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「AfD(ドイツのための選択)」という政党が出てきて、これは難民排除(阻止)を公約の第一に掲げています。
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マスコミではいつも「極右」と表現されているのですが、健全な社会を目指すのがどうして極右になるのかが不思議です。
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イギリスのEU離脱でも、難民の問題が根底にあるのは間違いがありません。
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難民はパスポートを持っていないのが普通なので、国籍がよくわからないのです(本当に難民かどうかも分からない)。
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未成年と申告すると有利なので、年齢を偽っていることも実際にあるようです。
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犯罪歴があっても当然それを言わないわけで、中にはテロリストが混じっているケースもあります。
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難民の移動には犯罪組織が関わっていることも少なくなく、いまや立派なビッグビジネスに成長しているとのこと。
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朝鮮半島の国が崩壊した場合、たくさんの難民が日本へ押し寄せるリスクが考えられますが「あんなボロ船で日本海は渡って来られない」などと思うのは甘く、犯罪組織が船を用意して運んでくることは、ヨーロッパの例を見ても十分考えられます。
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社会や家族や、子供や孫たちの世代のことを考え、難民に反対すると「反人道的」と非難されます。
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「人道」や「福祉」の言葉を掲げると、誰も反対できないのは、逆に怖いことだと思うのです。