リスボンへの旅 その7

世界遺産シントラへ向かったのですが、その時に山の上のお城にも行きました。
城というより王様の別荘と言った方が正しいかもしれません。
だいたいこんな山の“てっぺん”に別荘を作ること自体が極めて贅沢ですが、見学した私の感想は「こんな贅沢をしても何か空しいなあ」というものでした。

晩年、生活の拠点となる場所を海外で2か所ほど持ちたいという希望があるのですが、リスボンはちょっと自分のメガネにかないませんでした。
街のノンビリした雰囲気は気に入ったのですが、思っていたほど食事も美味しくなく、イマイチ魅力に欠ける印象がありました。
今のところ「晩年ゆったり居住地候補」の一つはシンガポールかマレーシア。
そしてもう一つはカナダのどこかの都市ということになります。
ヨーロッパではまだ候補地は見つかっていません。

行きは「羽田⇒ミュンヘンリスボン」と来たので、帰りは“てっきり”その反対で帰るのかと思っていたら「リスボン⇒ロンドン⇒羽田」というルートでした。
その「リスボン⇒ロンドン」間も来た時と同じようにルフトハンザだと思い込んで、ルフトハンザのカウンターに並んでいたら「ちゃいまっせ、あんさんのお乗りの飛行機はポルトガル航空でっせ」とルフトハンザの女性スタッフから(英語で)言われました。
10か月も前に航空券を購入しているので、ルートも航空会社もう忘れているのです。

ロンドン・ヒースロー空港は半年前に利用したばっかりですが、今回全く新しいターミナルが出来たような気がします。
全体的に新しいし、前回来た時の印象が全くないからです。
それにしても税関の職員がパキスタン人のような人だったり、黒いチャドルを頭から来ている女性が座っていたり、日本ではまず考えられない風景です。
アメリカもそうですが、人種の混合具合を見ると、イギリスも完全にインターナショナルな国家になったと感じました。

今回読んだ本は全部で29冊でした。
日本にいると5日間だと30冊は読むので、だいたいそれと同じぐらい読めたわけです。
ほとんどが飛行機の中で読んだもので、そういう意味では「飛行機は読書の稼ぎ時」と言えそうです。

今回はビジネスクラスだったのですが、ファーストクラスもついているフライトで「いつかはクラウン」ならぬ「いつかはファーストクラス!」の「闘志」が湧きました。
汗水たらして働いたお金ではファーストクラスなど勿体(もったい)なくて乗る気がしませんが、株で大儲けしたら“ひょっとしたら”躊躇(ちゅうちょ)なく乗れるかもしれません。
従って株を徹底的に勉強して大富豪になり、ファーストクラスに「普通に」乗ろうと虫のいいことを考えておるのであります。