時代は「美容」へ

ある用事で、テレビでもコマーシャルを見たことのある大手の美容外科に行きました。
待合室も来客どうしが顔を合わさないようにソファが置かれ、男性専用の待合室もありました。
優秀な病院や診療所では、一流ホテルのような接客をするところも少なくないのですが、ここもまたそんな感じのところでした。

「整形(美容)外科」というと「顔の手術」といったイメージがパッと浮かび、私などちょっと引くのですが、このような接客をされると“とりあえず”は安心できそうです。
経済が高度に発達していくほど「サービス業」が伸びていきます。
またどんな業種でも「サービス業」化していかないと、世の中に取り残されることをそこで感じました。

待合室では、その美容外科が提供する色々なコースを案内するビデオが流れていました。
美容に関する”あらゆる”コースが用意されているといった感がありました。
医院というより、ほとんどエステに近い印象です。
「美しさの追求」といったコンセプトに沿ったものなら、針でもマッサージでも提供していこうという意気込みが感じられました。

色んなコースを実際に女性のドクターが試していくビデオが流されていたのですが、そのドクターの美しいこと。
見ていて、てっきり女優かタレントが出演しているのかと思いました。
そんなにたくさんの女性ドクターを見たわけではないのですが、どの人もキレイで、女性としての魅力にあふれていました。
美容外科の女性ドクターがブサイクだと、確かに説得力に欠ける気はしますよね。

ビデオの中で美人ドクターが言っていたのですが「芸能人のお客さんも多いけれど、芸能人はケアにかける努力がハンパでない。それが一般人との違い」とのことです。
「一般人」であっても40代・50代でもとてもキレイな人がいますが、美しさを維持していくケアにも相当の時間とお金をかけているのに違いありません(決してそれが悪いと言っているのではありません)。

経済が成熟してくると「美容」は女性だけのものではなくなってくるし、また若い人たちだけのものでもなくなってきます。
私が通っているライザップだって一種の「美容産業」と言えなくもないし、早い話が私自身もカッコよくなりたいから申し込んだわけです。

アメリカなどでは「エグゼクティブはスリムでなければならない」というのが社会的なコンセンサスにまでなっているように思えますが、日本だってそんな考えが浸透していくと思うのです。
アンチエージングも含めて「美容」は今後ますます重要なポイントになってくるのは間違いなさそうです。