ロンドンへの旅 その2

ANAが自社で運航している海外へのフライトには案外乗ったことがないのです。
関西空港からヨーロッパへ飛ぶときは、たいていルフトハンザかKLMオランダ航空だからです。
北米にもANAが直接飛んでいるということはありません。
今回初めてANAの海外フライトに乗ったのですが、ひと言で言うと機材もサービスも抜群でした。

ビジネスクラスの座席も一人専用で、これなら隣の人を全く気にせずにくつろげます。
ビジネスクラスやエコノミーのほかにファーストクラスもありました。
私は今「大富豪への道」を研究中なので、どんな人がファーストクラスに乗り込むのかをじっと観察していました。

30代から40代ぐらいの日本人男性が3名ほどファーストクラスへ行ったように思います。
ごく普通の感じの人たちで、傲慢さもなく、奇をてらったこともなく、ついでに言えばオーラもありませんでした。
無理やり推測するとすれば、IT系会社の創業者といったところでしょうか。

私のファーストクラスの乗客のイメージは、大手上場企業の年配の経営者か、不労所得長者か、芸能人か、富裕層の投資家だったので、それらから外れていたことに、ちょっと意外な気がしました。
今度自分がファーストクラスに乗って、しっかり観察してみる必要があると思いました。
往復で200万円以上する飛行機代を躊躇(ちゅうちょ)なく支払えることができるのがどんな人たちなのかにも興味があるし、自分もそうなりたいと思っているからです。

飛行機で海外へ移動する日の朝食は抜き、飛行機の中での食事を楽しみます。
機内で出されるワインは厳選されているので、やっぱり美味しいのです。
長時間のフライトだと食事が2回出ますが、2私は2回目はパスします。
動かないのに2度も食べると、途端に体調が悪くなるからです。

いつもは空港からホテルまでのクルマを予(あらかじ)め手配し、ストレスやトラブルなしにホテルに到着ということが多いのですが、今回は何かの手違いでクルマが手配されていませんでした。
ホテルに電話してそのことを確認するまで、空港で30分ほど時間をムダにしてしまいました。
仕方がないのでタクシーでホテルに向かうことに。

タクシーを降りる時、お金を渡すとタクシーの運転手が50ポンド札を「これは古いお札なので使えない」と返してくるのです。
クレジットカードも使えず困っていると、10ポンド札がもう5枚財布に入っていることを発見し事なきを得ました。

12年前にロンドンへ行った時に両替したお札が残っていたので、今回それをそのまま持って来たのですが、よもや先進国で古いお札が使えないということがあるとは予想だにしませんでした。
銀行へ行けば替えてくれるということなので、銀行を捜して行ってみようと思います(ちょっと面倒臭い気持ち)。