新しい家に移って

マンション形式の新しい家に住み替え、住みよさはグンとアップしました。
まずはセキュリティ。
これは以前の一戸建てと比べようがないほど安心感があります。
母も同じ建物の別のフロアに住んでいるのですが、前はやはり一戸建てに一人で住んでいました。
母への安全上の気がかりは完全に一掃されました。
例え私が出張していても、この安心感は出張先で保持できています。

建築の計画段階では全く分からなかったのですが、建築予定地の下は強固な岩盤でした。
一部屋ぐらいありそうな大きな岩がいっぱい出てきて(それも全部丸みを帯びた岩でした)、建築計画は当初大幅に後れを取ったのですが、その分強固な耐震力が見込めそうです。
実はRCの住宅に住むのは初めてだったのですが、木造とはまた違った住み心地があります。
上々の質感です。

外断熱工法なのですが、この効果はまだよく分かりません。
最初は換気口が開いていることに気がつかなかったために、「外断熱といえども寒いものだなあ」と思っておりました。
せっかく外断熱の家に住んでいるのだから、そのメリットをもっと勉強して、人にも説明できるようになりたいと思っています(ちなみにデメリットは施工費が高いことです)。

ガラスはペアガラス。
おかげで結露は全くありません。
気密性の高いRC建築だと、窓が結露でびしょびしょになることも多いのですが、その点ペアガラスはかなりの優れものだと言えそうです。

以前の一戸建てと比べると電気代が飛び抜けて高く、どうすれば安くなるか、いま試行錯誤の最中です。
床暖房が付いている部屋もいくつかあるのですが、電気代節約のためOFFにしたまま。
おかげで寒い冬を過ごしております(何のための床暖房やら)。
ちなみに業務用の6人乗りエレベータがついているのですが、この電気代は月に5,000円ほど。
1万円ぐらいするのかと思っていたので、これは想定内(ただしエレベータのメインテナンス代がけっこうかかります)。

今回の建物の満足度を採点すれば97点ぐらいの高得点。
工務店の店主、設計士、インテリアコーディネーター、そして施主(私のこと)の4名ともが、一番力が充実した時に今回の建築に携(たずさ)わることができたのが、最大の成功要因であったように思います。
また時期と言う意味では、建築確認が厳しくなる前の申請。
もう2ヶ月申請が遅れていれば、自宅完成はまだ半年ぐらい先の話になっていたかもしれません。
もっとラッキーだったのは、建築資金を捻出するために株を売ったのですが、もう半年売る時期が遅ければ株の暴落で、建築資金がショートするところでした。

新しい家になり、ずい分駅に近くなりました。
立地のいい分、私自身はもっとホイホイと出かけるのかと予想していました。
近所だけでなく、海外もです。
ところが居心地がいいのか、書斎にこもって仕事か勉強をする時間が多くなりました。
まったく自宅オタクです。

設計図の段階では、柱の出っ張りが気になっていたのですが、出来上がると全く支障なし。
逆に書斎などはパソコンを使うのでコンセントが圧倒的に足らなく、早々に増設してもらいました。
設計士さんはパソコンを使わないので気がつかず、私も設計段階ではそのことが分からなかったというわけです。
またリビングは圧倒的な熱量を誇るガスストーブや石油ストーブがなく、エアコンだけで暖房しようとしているのですが、やはり寒い。
電気だけでの暖房ではちょっと物足りない感じがしています。
先代からの荷物が多いので、わざわざ倉庫(蔵)のフロアをそのために作ったのですが、相当量のモノを捨てたので、今はわりと“すかすか”のスペースとなっています。
カノンの雨天運動場に活用しようかと冗談半分で考えているところです。