フリーに使えるキャッシュを「毎月いかに増やしていくか」だけに関心があります。
逆にそれ以外は力を入れなくてもいいのではないかとさえ思っています。
売上を増やそうとすると経費が増えます。
広告費や販管費が増えるからです。
売上の増大にともないクレームやトラブルも増えます。
ある極めて優秀な経営者は、粗利益の高い商品にウェイトを移行させ、売上を減らす方向に事業を進めています。
当社の場合、「会社は大きくしなければならない」の呪縛を外したところから、経営状態がよくなっていきました。
社員や組織が一番の関心事である会社社長も少なくありません。
私も若い頃そうだったのですが、社員が増えたり組織が大きくなったりすることが最大の喜びで、今から思えば「会社ごっこ」に近かったのではないかと思います。
「新入社員を何人取れるか?」などは(中小企業にとって)決して経営の最重要項目ではないはずです。
優秀な学生はみんな大手企業に就職し、小さな会社にはまず来ないはずで、そこを勘違いして高望みしてしまいます。
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重要なのは(売上ではなく)利益だし、もっと言えば利益ではなくキャッシュです。
私の場合、手元のキャッシュをこつこつと増やしていかないと、次の収益物件が買えません。
銀行からの借り入れで資金を賄(まかな)う方法もありますが、今の私にはそんな度胸はありません。