このブログでも何度も「画期的語学学習法」のことを書いてきたのですが、今回その呼び方を「すらすら勉強法」に変えることにしました。
語学の目的を「ペラペラ(話す)」から「すらすら(読む)」に変更し、その「すらすら」から取っています。
先日、中国語学習に長い間携(たずさ)わってきた人の本を読んだのですが、ほとんどの人が発音の段階で挫折してしまうとのこと。
例えば同じ「まー」でも、音の上げ下げによって、それぞれ全く別の4つの意味になります。
他にも巻き舌発音があり、これなど福建語(南中国)にはないので、福建人はうまく発音できないとのこと。
昔、中国人の留学生から「出口さんは福建の人たちより発音が上手」と変な褒められ方をしたことがあります。
実際、中国人の7割が北京語を話せないとのこと(毛沢東だってひどい訛りだったそうです)。
したがって「発音に膨大な時間を取られるよりも、筆談で話せばいいではないか」というのが、この著者の主張でした。
考えてみれば遣隋使の時代から、そうしてきたわけです。
「すらすら勉強法」では『ル・モンド(仏語)』と『デア・シュピーゲル(独語)』と『ズィ・エコノミスト(英語)』のネット記事を、いったんノートに手書きして、それを辞書を使って訳しています。
あらかじめ内容が分かっている記事など、辞書なしで読めてしまうこともあります(例えばウクライナ戦争やエリザベス女王の件)。
スペルなど手が勝手に覚えてしまうし、何度も出てくる単語は頭が勝手に覚えてしまいます。