「売家と唐様で書く三代目」という江戸川柳があります。
初代が頑張り、二代目が「いい目」をし、三代目で没落するというわけです。
が、私が知っている限り、中小企業の2代目は優秀な人が多く、3代目となるともっと秀逸というケースが少なくありません。
「自分は会社を継いでいくのだ」という覚悟が、小さい頃からあったからかもしれません。
室町幕府3代目の足利義満は金閣寺をこしらえた将軍でもありますが、軍事、経済ともに盤石でした(有名な日明貿易も行っています)。
江戸幕府でも3代目の徳川家光の時代になると、幕府の威光がピークを迎えました。
ついでながら鎌倉幕府はどうだったかというと、源頼朝から始まった将軍はわずか3代しか続かず、あとは北条氏の執権政治が続きます。
その執権は16代目で終わりました。
こうしてみると幕府という政治体制は15代目ぐらいで潰れると考えていいのかもしれません。
そういう意味では、天皇家は126代続いているわけで、世界的に見てもそういった家系は皆無ではないかと思います。
岩崎弥太郎は三菱の創始者ですが、岩崎家はその初代から4代目まで傑物が続きます。
4代も超優秀な人物が続くと財閥ができあがるというわけです。