会社の寿命は30年

ずいぶん以前になりますが、ある経済誌が調査の結果「会社の寿命は30年」という記事を掲載しました。

 

世の中の人がみんな漠然と「会社は永遠に続くもの」と思い込んでいたので、当時この記事はかなりの衝撃を与えたことを覚えています。

「会社の寿命が30年」というのは事実だと思います。

個人企業であれば、個人が一代で働ける期間は30年です(つまり肉体的な限界と重なっている)。

後継者がいなければ、当然ながら会社は継続できません。

例え経営者がうまく交代していけたとしても、代々の経営者がすべて優秀とは限りません。

たまに創業何百年といった会社がありますが、心底スゴイことだと思います。

室町幕府だって江戸幕府だって、不思議なことにどちらも15代目でなくなっています。

日本の天皇家のように126代も続き、しかもすべて同じY遺伝子で受け継げられてきているのは奇跡中の奇跡と言ってもいいのではないかと思うのです。

会社経営の話に戻ります。

不動産投資には「出口戦略」というのがあり、最初から売却を前提に購入する方法があります。

会社の「出口戦略」には3つあり、一つは「上場」で、もう一つはM&Aによる「会社売却」、そしてあと一つ「長く続ける」という真っ当なのがあります。

地方の酒蔵や、京都の老舗の料理店などでは、商品を変えずに代々続いているところがあります。

が、百年企業の中にはその時代によって、商品や事業をガラリと変えてしまっているところもあります。

どちらがエライというわけではなく、続けていくところがエライわけです。

が、環境の変化で、どうしても続けていけない時もあるわけで、その場合は「やめる」決断をするというのも、またとてもエライことだと思うのです。